【複数内定獲得した後】自分らしい就職先の決め方とは?コンサル、商社、外資系の人気業界の今。 - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

就職活動を一通り終え、複数の企業から内定をいただいた方も多いのではないでしょうか。行きたいと思っていた企業から複数内定を獲得し嬉しい気持ちもある反面、どの企業に就職しようか迷っている学生も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、複数の企業から内定を獲得し、その中からどのように入社する企業を決めるのかについて解説します。

世の中の「変化」を踏まえて「キャリア」を考える

「日本の大企業=安定した有利なキャリア」「有名大学を出れば就活は大丈夫」といった考えは、ここ数年で大きな転換期を迎えています。

例えば、大企業では、希望する仕事につけない配属リスクや想定よりも収入が高くないといった悩みを抱える方、あるいは、定年まで会社に残れるかという不安を抱える方も少なくありません。もちろん、ベンチャー企業で取り扱うのが難しい仕事ができるなど、大企業ならではの醍醐味はあるものの、「安定」だけを求めて大企業に就職するのは危ない時代に入っているのです。

また、人材市場の発達に伴い、人材市場で評価が高いと転職がしやすくなってきました。具体的には、人材市場の評価が高いことで、収入が高くなったり、仕事内容が選べたりするだけでなく、高いポジションや雇用の安定も得られるようになってきています。

このように、時代は、「横並びの時代」から「二極化の時代」になっています。二極化と聞くと、リスクが大きいのでは、と感じてしまうかもしれませんが、キャリアデザイン次第で自分らしい人生を切り拓ける時代になった、とも言えるでしょう。

そこで、今回の記事では、「今の世の中の変化」や「転職という未来」を踏まえた「自分らしい就職先の決め方」についてお話しします。

就職先を決める「前」に取り組んでほしいキャリア設計

就職先を決める「前」に取り組んでほしいキャリア設計

先ほど、「世の中の変化」や「転職」の話題に触れましたが、そもそも、就職先はどのように考えたら良いのでしょう。就職先を考えるにあたって、まず取り組んでみていただきたいのが「キャリア設計」です。

キャリア設計には3つのステップがあります。

(1)キャリアビジョン(目指す将来像)を設定する

(2)現状からキャリアビジョンに至るルートを設計する

(3)設計したルートの第一歩となる就職活動を成功させる

という三つです。

キャリアを設計する際はまず、自分がやりたい仕事や志を「中長期的なスパン」で決めましょう。細かく決められなくても問題ありません。おおよその仕事や目標を思い描いてみましょう。

思い描くときに大切にしてほしいのが「自分の中の好き・嫌いを軸に決める」ということです。「みんながこの会社に行くから…」「この業種は就職偏差値が高いから…」と決めるのではなく、ぜひ「自分の好きなこと」を探し、キャリアを考えてみてください。

もし、好きな仕事ややりたい仕事、志がなかなか見つからない場合には、自己分析や好き・嫌い分析、長期インターンを行ってみましょう。キャリアを深く考えるきっかけになるはずです。

以上の事柄を参考に、ぜひキャリア設計の3つのステップに取り組んでみてください。

各ステップについての詳細はこちらの記事、「キャリア戦略をつくる3つのステップ|キャリア戦略論3」にまとめてありますので、ぜひご覧ください。

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さまざまな業界の「今」

さて、ここからは、キャリア設計の3ステップを考える際にも役立つお話をしていきます。そのお話とは、様々な業界の「今」についてです。今回はコンサル、商社、外資系企業の3つの業界の「今」をご紹介します。

コンサル業界の今

近年、コンサル業界では大きな変化が見られています。変化の具体例としては、実行支援まで踏み込むケースが増えていることや、官公庁との仕事が見られること、DXやSDGs・社会問題解決のプロジェクトが始まっていることなどが挙げられます。

また、女性が少ないと思われがちなコンサル業界ですが、女性が働きづらいといったことは決してありません。女性向けの商品を扱う仕事や、子育ての知見が大事な仕事も多く、現在もたくさんの女性が活躍しています。

ところで、コンサル志望の方の中には、「戦略コンサルタント」にこだわっている方もいらっしゃるかもしれません。ですが渡辺さんは、総合コンサルと戦略コンサルの仕事は非常に似ており、どちらに就職しても良い経験を積むことができます。が積めるとおっしゃいます。

最近では、総合コンサルファームで働いていた方が戦略コンサルに転職したり、あるいは、戦略系のコンサルファームが総合コンサルファームに買収されたりするケースも見られています。さらに、規模が大きい総合ファームだからこそできる仕事もあります。ぜひこの視点も持ちつつ、自分に合った業務を探してみましょう。

また、コンサルには「戦略」「総合」という区分に加えてもう一つ、「外資系」「日系」という大きな区分もありますよね。

外資系コンサルと日系コンサルの大きな違いの一つとしては、やはり「規模」が挙げられます。「規模」の違いがあるからこそ、どちらにもそれぞれの強みが生まれている、とも考えられるのです。

例えば、外資系コンサルでは規模の大きい仕事やグローバルな仕事がしやすい一方、日系コンサルでは日本のベンチャー企業に出資できたりと、各々の良さがあります。そのため、自分はコンサルとしてどのような仕事に取り組みたいのか、について事前によく考えることが大切なのです。

商社の今

続いて、商社の今についてお話しします。実は近年、商社は「勘違いされやすい業種」の一つとなっています。というのも、商社は当事者として自分自身でビジネスを切り開いていく仕事が多く、コンサルの業務内容とは大きく異なるにもかかわらず、「コンサルのような仕事ができる」と考えて商社を志望する学生が増えているためです。就職後、「思い描いていた仕事と違った…」という状況に陥ってしまわないよう、商社の仕事や特徴を正確に理解するようにしましょう。

また、商社の特徴として、配属の多様さが挙げられます。規模が大きい仕事ができる一方、就職するまで自身の担当商品が何になるかわからないという懸念もあるのが現状です。規模の大きい商社では特に、扱っている商品が幅広いため、想像もしていなかった配属先になる可能性も十分に考えられます。

ただ、最近では、配属リスクを緩和しようという動きも見られており、就職前に自身の希望を伝えられる企業もあるようです。事前に希望が出せるかどうか、また、その希望の通りやすさなどは企業によって異なります。自身の志望する企業について調べてみましょう。

外資系企業の今

外資系企業は完全なる実力主義社会と耳にすることがあると思いますが、一概に全ての企業を実力主義と決めつけてしまうことは危険です。企業ごとに特徴や雰囲気、様々な制度があり、企業説明会で印象が大きく変わるケースも少なくありません。

さて、近年の外資系企業の魅力は主に二つあります。一つ目は、「キャリア設計がしやすい」という点です。この数年、外資系企業では、「職種別採用」が多く見られるようになってきており、希望する職種に就ける可能性が高くなっています。今後自分が何を専門としていきたいのかをよく考えて職種を希望すれば、将来のキャリアや人生を描きやすくなるでしょう。

二つ目の魅力は、人材育成が手厚い企業が多く、スキルを身につけやすいという点です。なぜなら、外資系企業はメモの取り方や会計運営のやり方など、グローバルに教育方針や方法がしっかりと決まって統一されている場合が多いためです。転職や独立など企業を離れた後も、一度外資系企業で学んだスキルや経験を活かせるという点は非常に強みとなるでしょう。

その一方で、外資系企業にもは一点、懸念点もあります。それは、近年のアジア諸国の台頭に伴い、日本オフィスのパワーが低下している可能性があるということです。その場合、日本で決められる事項が減っていたり、ポジション面も低下していたりするかもしれません。とはいえ、日本オフィスのパワーに関しては、企業や業種によって大きく異なるため、各企業について入念に調べることが欠かせません。

就職した後の転職という「将来」

就職した後の転職という「将来」

ここまで就職「前」に行うキャリア設計、就職先の「今」についてお話ししてきましたが、最後に、「就職後の未来」についてお伝えします。

近年、「転職」という選択肢が一層定着しつつありますよね。私たちの目の前にある就職から見たら、転職はだいぶ先にあると感じてしまうかもしれませんが、転職はファーストキャリアと密接に関わっています。

では、転職をすることになったときに有利となるスキルやキャリアはどのようなものなのでしょうか。渡辺さんは、職場経験を積み、特定の領域に長けていることが転職の武器になりやすいですとおっしゃいます。「資格がないと転職は難しいのでは…」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、転職に有利となるキャリアやスキルは幅広いため、必ずしも資格が必要とは限らないのです。

中でも、コンサルとデジタル系のキャリアを持つ方は、転職の引く手数多な状況が続いています。

コンサルと聞くと、「戦略コンサル」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、人事系のコンサルやM&Aのコンサルなど、コンサルには様々な種類があります。再就職先では前職のコンサル分野を強みとして採用される場合が多いため、ファーストキャリアで自分が好きだと思える種類のコンサルに就職することが大切です。

一方、デジタル系は歴史の長い業界でも必要とされている人材のため、転職がしやすいキャリアの一つとなっています。最近では、デジタルの力を活用しながら社会課題解決に取り組むベンチャー企業も増えてきており、デジタル系キャリアが評価されてエリート採用に繋がる場合もあります。

このように、転職では「少しずつ様々な仕事経験」よりも、「一つの仕事に長期間取り組んでいる経験」の方が有利となりやすいです。また、ブランクがあっても、以前積んでいたキャリアが評価されることもあります。つまり、若いうちに一つの仕事に打ち込むことが、後に選択肢の幅を広げることに繋がるのです。介護や子育てなど、ライフイベントが生じた際に、転職などの選択肢を持てるよう、今のうちから好きな仕事をしっかり考えたり、就職後に一つの仕事へ打ち込んだりすることが大切なのです。

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