受かる最終面接対策!効果的な逆質問や心構えとは?例文付きで解説 - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜
受かる最終面接対策!効果的な逆質問や心構えとは?例文付きで解説

いくつもの選考を通過し、いよいよ迎えた最終面接。「ほぼ合格するだろう」と考える方も多く見られますが、合格率は50%程度とも言われており油断は禁物です。最終面接は1次面接・2次面接とは異なり、社長や役員クラスの面接官が担当したり、質問内容がガラリと変わったりする場合もあります。また、質問されるだけでなく、就活生が企業に質問する「逆質問」の時間が設けられることもあります。

変化球のような質問にもうまく対応するには、心構えや受かるための対策、ポイントを押さえることが重要です。よくある質問と逆質問もあわせて解説します。

最終面接の目的

最終面接は1次面接・2次面接を通過した就活生が受けるため、すでに企業の求める水準に達している場合がほとんどです。ただし、入社する人材を決める場となるため、企業はそのなかでも価値観の合う学生、入社意欲の高い学生を採用します。

現場での経験がない新卒の採用では、スキル面より価値観や社風、雰囲気が合うかなどが重視されるケースが多く見られます。

1次面接・2次面接との違い

1次面接・2次面接との違い

1次面接から最終面接までの各フェーズにおいて、評価されるポイントはさまざまです。1次面接ではふるい落としを主な目的とし、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルなど、基本的な部分が評価されます。2次面接では企業と就活生のマッチ度が重視され、価値観や考え方、人柄など、適性をもっているかどうかが評価対象となります。

最終面接は会社で成果を出せる人材であるかどうか、役員や社長レベルの面接官による選考により評価される場合がほとんどです。

面接時間と通過率

企業によって面接の所要時間は異なりますが、基本的なポイントをみる1次面接では20〜30分、就活生と企業のマッチ度を測る2次面接では30分〜1時間程度といわれています。

最終面接では意思確認のみの場合は15分程度と短いケースもありますが、一選考として人材を見極める場合には、1時間かかることも珍しくありません。

また「最終面接=内定」ではないことを頭に入れておきましょう。最終面接の通過率は50%前後といわれており、誰もが通過するような選考ではありません。最後まで気を緩めず、十分対策を行いましょう。

面接官

1次面接の面接官は人事担当者、2次面接では社員が行うのが一般的です。最終面接は役員や社長など、企業を支えるトップ層が行うことがほとんどです。

最終面接では就活生と企業のミスマッチを防ぐために、これまでの面接官の評価を踏まえながら「入社後、どのように企業に貢献してくれるか」を経営者目線で見極めます。

面接形式

1次面接・2次面接では、個人面接からグループ面接まで、さまざまな形式で行われるのに対し、最終面接は1対1で行われることがほとんどです。

最終面接では、意思確認や人材の見極めの場として位置付けられることが一般的で、いずれも入社を決める重要な選考です。企業側は1対1の会話により「今後会社に貢献してくれる人材か」「この人と一緒に働きたいか」「会社で成果を残してくれそうか」などを再確認します。

最終面接の具体的な対策と準備

最終面接の具体的な対策と準備

前述のとおり、最終面接の通過率は50%前後といわれています。いくつもの選考を通過してきた最終面接を乗り越えるためには、万全な対策と準備が必要です。本項では、具体的な方法を4つ紹介します。

  • これまでの面接での回答を振り返る
  • 企業・業界を深掘りする
  • 企業の情報をチェックする
  • キャリアプランを考えておく

これまでの面接での回答を振り返る

面接官はたくさんの就活生を面接するため、これまでの回答を完璧に把握していることはないでしょう。しかし、あらためて同じ質問をすることで資料を再確認する場合もあります。

過去の回答と方向性が異なっていたり、一貫性がなかったりしたら、説得力が下がってしまいます。さらに、最終面接では1つの質問を深掘りされることもあるので、十分考えをまとめることが重要です。

例えば志望動機に対して単に丸暗記した使い回しの回答を述べるのではなく、志望のきっかけとなる経験、同業他社を選ばなかった理由、入社後にしたいことなど、切り口を多くもっておきましょう。そうすることで、回答の信憑性が上がるだけでなく、面接官を納得させられます。

企業・業界を深堀りする

企業と業界の理解を深め、企業に対する熱意や志望度の高さを伝えましょう。経営層が面接官となることの多い最終面接では、経営の目線から企業理念に基づいた選考を行います。最終面接に向けて、以下のポイントを押さえましょう。

  • 企業理念
  • 社風
  • 事業内容
  • ビジネススタイル
  • 業界内での立ち位置

企業の最新情報をチェックする

1次面接・2次面接から最終面接に進むまでに、企業や業界の情報が更新されている可能性があります。そのため最終面接に挑む前に、あらためて企業についての情報を収集しておくと、企業やその業界への関心の高さをアピールできます。

キャリアプランを考えておく

最終面接では、キャリアプランを聞かれることも珍しくありません。就活生が入社後、どのような展望を考えているのか、企業にとって重要な判断材料となります。企業に貢献できる人材であることをアピールするためには、キャリアプランを言語化しておく必要があります。

どのようなキャリアが想定できるのか、どのようなスキルや実績が必要か、そのためにできることは何か、具体的な数字を取り入れながら考えてみてください。

最終面接でよく聞かれる質問と回答例

最終面接でよく聞かれる質問と回答例

最終面接に向けた対策・準備として、よく聞かれる質問の回答をいくつか考えておきましょう。1次面接・2次面接で同じ質問をされることがあっても、今までの面接官とは異なります。さらに、企業が必要とする人材を決める重要な場なので、質問をさらに深掘りすることも必要です。ここでは、最終面接での頻出質問と回答例を紹介します。

志望動機を教えてください

志望動機は1次面接や2次面接でもよく聞かれる質問です。最終面接は入社の意思表示にもなり、企業への熱意や共感の部分を伝えるチャンスです。これまでの面接で回答した内容に一貫性をもたせつつ、その企業でなければいけない理由を明確にしましょう。

回答例:私は地方創生に力を入れている御社を志望しております。私は2011年に起きた東日本大震災をきっかけに、福島県へボランティアに行きました。そこで、一極集中が加速する東京で大震災が起こったら、社会はどのように存続していくのだろうかと危機感を覚えました。
地方創生は地域の活性化はもちろんですが、企業の存続を担う重要な事業であるとも考えております。地方創生に力を入れている御社の◯◯◯というミッションは、地域の発展を支えながら、企業としての成長も見込めると感じました。
ミッションを達成するためにも、入社後は地域の課題や特性を理解し、これまでの経験を活かして解決策を提案していきたいと考えています。

あなたの長所と短所を教えてください

強みや弱みの質問をする意図は、企業に合っている人材かを見極めるためです。さらに、自己を客観的に分析しているかどうかも判断されます。注意すべき点は、長所・短所を述べるだけでなく、短所に対する改善点を示すことです。ネガティブな印象で終わらすのではなく、ポジティブな側面やどのように企業に貢献できるのかを述べることで、好印象を与えられます。

回答例:私の長所は行動力があることです。私は大学1年生の頃から、老人ホームでのボランティアをしています。老人ホームでは、レクリエーションへの参加や車椅子を利用する方の手伝いなど、さまざまな経験をしました。
そこで、私は相手の立場に立って、どのようなことを言ったら傷けてしまう可能性があるか、どのようなことをしたら喜んでくれるかを常に考えるようになりました。この経験を御社でも活かし、よりよい人間関係を築くだけでなく、チームとして企業に貢献できるような人材になりたいです。
一方で、私はせっかちな点が短所として挙げられます。なんでもスピーディーにこなしたいと考え、何事も自分ひとりで解決しようとしてしまいます。しかし、会社での仕事はチームワークが重要となるので、ひとりで抱え込まず、周りを頼りながら成果を出していきたいです。

弊社が第一志望ですか

この質問は、入社の意欲を確かめるものです。最終面接は内定を決める場でもあります。そのため「この人に内定を出したら入社してくれるか」を判断する意図があります。

回答例:はい、御社を第一志望としています。高校生の時からWebデザインに興味をもち始め、大学1年生の頃には、知人が運営する店舗のホームページを立ち上げました。サイトを構築する前よりも集客が1.5倍に増えたことで、人が求めることをデザインを通して解決する楽しさに気づきました。
ただデザインをつくるだけでなく、お客様に寄り添った提案に重きを置いている点で、御社の◯◯◯というバリューに共感しました。企業の利益だけではなく、お客様のためになるデザイン構築を強みとしている御社で、今までの経験を活かしつつ、さらにスキルを上げていきたいと考えております。

逆質問で聞くべき内容とNG例

逆質問で聞くべき内容とNG例

最終面接では、企業から質問されるだけでなく、就活生から質問する「逆質問」の時間が設けられることがあります。経営に関わっている方に質問する機会は貴重であるうえに、企業への意欲を示すチャンスにもなります。お互いを見極める意味でも、聞きたい内容を事前に用意しておきましょう。

効果的な逆質問

逆質問で聞きたい内容が思い浮かばない方は、テーマを絞って考えることをおすすめします。以下のテーマで効果的な逆質問の例を紹介します。

事業内容

  • 今後伸ばす予定の事業はありますか?
  • 新入社員で◯◯事業にも挑戦することは可能でしょうか?
  • 今後、新規事業の立ち上げは検討されていますか?
  • 前年と比べて◯◯事業が大きく伸びている背景は何でしょうか?

会社の価値観や考え方

  • 活躍している社員に共通している姿勢は何でしょうか?
  • 企業理念が活かされていると感じる瞬間はありますか?
  • 仕事の成果の判断基準は何でしょうか?

NGな逆質問の例

逆質問は、気になった質問を何でも聞いていいというわけではありません。ここでは、NGな逆質問の例を紹介します。

ホームページに書いてある内容

事業内容や企業理念など、調べたら出てくるような内容の質問をしてしまうと、志望度が低い印象を与えてしまいます。社風や働く社員のコメント、年収なども、調べればわかるでしょう。経営者としての視点や今後の展望など、最終面接でしか聞けない質問をしましょう。

福利厚生のことばかり質問する

「休みはどのくらい取れるのでしょうか」「年収は毎年どのくらい上がるのでしょうか」といった質問は失礼に当たることがあります。面接官は、会社でやりたいことがあって入社する人材を求めているため、楽して働きたいというマインドを汲み取られてしまうと、最終面接では逆効果になってしまいます。

最終面接での心構え

最終面接での心構え

最終面接は、1次面接、2次面接とは異なる雰囲気だと感じるかもしれません。また、変化球のような質問を投げかけられることもあるでしょう。そのような状況でも、自分らしく熱意を伝える必要があります。本項では最終面接での心構えを見ていきましょう。

面接中は冷静に対応する

企業によっては、最終選考で圧迫面接を行うこともあります。圧迫面接では、状況に左右されずに冷静に対応できるか、ストレス耐性や人間性を判断されます。実際にさまざまな社員が働く会社では、自分の意見が必ず通るわけではありません。理不尽な指摘を受けることもあるでしょう。そのようなときでも、冷静さを保つことがポイントとなります。

話し方でいい印象をつくる

面接に関わらず、仕事や人と関わるうえで重要なのが印象です。話し方と見た目がその人の印象を決めるといわれており、面接でもハキハキと明るい印象を与えることが求められます。逆に、暗い印象を与えてしまうと、本当に働く意欲があるのかと思われてしまうでしょう。加えて、見た目の印象をよくするためにも、髪型や服装なども清潔に整えて面接に挑みましょう。

まとめ

最終面接は1次面接、2次面接とは異なります。「ほぼ内定」と考えて、油断するのは禁物です。今まで以上に企業や業界を深掘りし、入念に対策しましょう。また、多くの企業で逆質問の時間が与えられます。入社への意欲が伝わるような質問を、事前に用意しておくことが重要です。

最終面接は内定を決める重要な決戦場ですが、十分対策を行えば、冷静に自分らしく挑めるでしょう。早めに対策を始めることが重要です。

著者

トイアンナ

2012年、慶應義塾大学卒。P&Gジャパン、LVMHグループのマーケターを経て、独立。
数千人の就活生から相談に乗った経験を活かして書籍『確実内定』を出版し、発行部数2万部以上のヒットとなる。
複数の就活媒体で監修・執筆を歴任。

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