[ベイン編]戦略コンサルティングファームケース問題 過去問&回答集 - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜
[ベイン編]戦略コンサルティングファームケース問題 過去問&回答集

戦略コンサルティングファームは、東大・京大生の就活人気ランキングで近年上位を占めている業界です。そのなかでも特に人気なのがMBBと呼ばれる、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、ベイン・アンド・カンパニーの3社です。

本記事では、ベイン・アンド・カンパニーにしぼって、各社の選考内容、そして実際に筆記試験や面接で出題されたケース問題の過去問や解答例を紹介します。

過去問により出題傾向を押さえて対策を行うことは、選考を受けるうえで非常に重要です。選考までに本記事に掲載されている過去問の演習を行い、効率的な対策を行いましょう。

ケース面接とは

ケース面接とは

ケース面接は、コンサルティングファームや外資系企業の選考などでよく行われる面接です。面接官によりその場で特定の課題を出され、一定時間考えたのちに面接官に回答する、課題解決力を見極める即席ケーススタディです。

多くの場合、回答に対する質問も追加で聞かれるので、自分の答えと矛盾が生じないように質問に答える必要があります。特殊な選考内容であるため、対策に悩む就活生が多いテーマです。

①ケース面接の思考プロセスとは

ケース面接においては、以下のような思考のプロセスが必要となります。

  1. 具体的な提案を考える前に、達成すべき目標や前提条件を整理する
  2. フレームワークや理論といった要素をもとに戦略を立てる
  3. 前提条件を踏まえて、戦略を具体的なプランに落とし込む
  4. プランのなかで最も合理的かつ有効な手段を見極め、打ち手をしぼり込む

②ケース面接で何が試されるのか

ケース面接では何を試されているのでしょうか。一般的に「論理的思考力・コミュニケーション能力・思考の柔軟性」といったポイントが重要視されます。

  • 論理的思考力

コンサルティング業界ではロジカルシンキングが必須であり、ケース面接においても論理的思考力の高さは重視されます。論理的思考力は本質的な問題解決を効率的に、かつ相手を説得させるために必要な能力です。

コンサルタントはクライアントが解決できない高度な課題に取り組み、答えを出さなければなりません。徹底した論理的思考を用いて仮説を検証し、課題の原因を分析・解決する能力が求められます。

また、コンサルタントの仕事は、クライアントの課題解決だけではありません。打ち出した施策をクライアントに納得してもらい、さらには実行して成果を出してもらう必要があります。クライアントを納得させるためにも、論理に穴がないようにしなければなりません。

  •  コミュニケーション能力

コンサルティングファームの面接では、極端に高いコミュニケーション能力は重視されませんが、結論と根拠を端的に話し、的確に質問に答えることが求められます。

また、実際にコンサルタントとして就業したら、クライアントとの信頼関係の構築が重要です。企業によってはひとつの案件に対して、社内外問わずさまざまな分野のメンバーと協力して携わることもあります。円滑に業務を遂行するためにも、コミュニケ-ション能力は必須です。

  • 思考の柔軟性

いくら地頭がよく優秀であっても、人の意見を聞かず自分の考えに固執してしまう人材は成長の余地がないとみなされます。面接官とのディスカッション方式で行うものやグループディスカッションによるケース面接の場合、面接官から自分の考えと異なる提案や思いもしなかった質問をされることもあるでしょう。

そういったときに面接担当者は、頭の回転の速さや指摘を素直に受け入れられる素直さを評価します。自分の意見と異なる場合でも、ひとまず受け入れたうえで新たな仮説を作り出すといった柔軟さを見せることで、評価や好感度が高まります。

ここからは、ベイン・アンド・カンパニーの会社概要や選考の傾向、ケース面接の過去の出題内容を見てみましょう。

ベイン・アンド・カンパニーはどのような会社か

ベイン・アンド・カンパニーはどのような会社か

ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)は、1973年にビル・ベインによって設立された経営戦略コンサルティングファームです。世界38か国に63拠点(2022年2月時点)、東京オフィスは1982年に開設しました。

海外オフィスとのつながりが強く、海外プロジェクトへのアサインや海外オフィスへのトランファー制度などが充実しています。世界各国のコンサルタントと協力、連携してプロジェクトを進めるケースも多く見られます。プロボノ活動にも力を入れており、これまで多くのNPO・NGOなどの非営利団体に無償でコンサルティングを提供。

コンサルタントの約半数は理系であり「答えのない課題に対し仮説を立てて検証する」といった、研究で培った経験をビジネス課題へのアプローチとして活かしています。真に進むべき道「True North(真北)」を示すことを信条とし、クライアントの変革の完遂を支援しています。

ベイン・アンド・カンパニーの出題傾向

ベインのケース面接は「フェルミ推定から売上向上施策を答える問題」が主です。そのためベインの売上向上施策の問題では、フェルミ推定もセットで解かなければなりません。フェルミ推定では数字の正確さよりも、数字の根拠が重視されます。

なじみのある商材に関するケース問題が出題される場合が多く、消費者視点で考えることが大切です。ディスカッションのなかで面接官のアドバイスを活かし、その都度考えをブラッシュアップすることも重要です。

ケース問題の例題と解答

ケース問題の例題と解答

過去にベインで出題された問題をもとにした例題と、その解答例を紹介します。

例題1

中堅家電メーカーの売上アップ施策を考えよ。

・前提

パナソニックや三菱電機ほど規模は大きくなく、ある程度商材を絞っている企業とする

冷蔵庫、エアコン、掃除機など

・思考の流れ

(おそらく順当に競合となりうる)大手との違いを考える→つけいる勝機を見つける→施策を掘っていく

  • 大手とクライアント(中堅メーカー)の強み・弱み
大手中堅
強み・規模の経済で低価格実現・ブランド力・IoT家電などの開発力・地元に即することができる・変化に柔軟に対応できる・ニッチな分野に集中できる
弱み・敏感にトレンドに対応できない・高単価

「家電のトレンドが頻繁に変わる地域・商材に特化し、顧客のニーズをすぐさま商品に反映できるスタイルを作る」

  • 論点
    • ①それはどのような地域・商材か
    • ②どうやってすぐにニーズをとらえられる仕組みを作るか
  • 論点深掘
    • ①それはどのような地域・商材か(アイデアベース)
      • 料理人専用の冷蔵庫
        • 細かいニーズがあるから
      • 建設現場の暖房
        • 頻繁に現場は変わるから
      • リフォーム需要
        • ご老人の家のリフォームに合わせて
    • ②どうやってすぐにニーズをとらえられる仕組みを作るか
      • 大型家電量販店などではなく、田舎の個人家電屋などを中心として地域住人との関係性を深めていく。
  • 施策
    • 「ご老人の家のリフォームに合わせて、それぞれに最適な家電をカスタマイズして提供する」
      • 実現理由
        • 高齢化・かつ健康寿命増大によって、家をどうやって暮らしやすいようにするのか、そのリフォーム需要は伸びる。
        • ②の店舗戦略によって、大型より中堅の方が地域住民との信頼関係を築くことができる。
        • 最新家電に若干懸念を抱きがちな老人にとって、逆に安心感がある。
        • 大手は個々人に対応できないが、地元に即した中堅企業ならそれが可能。

例題2

ある外資系製薬会社は、糖尿病薬を販売している。世界では7割のシェアを誇るが、日本では売れていない。糖尿病患者の数が日本と海外で差がないと仮定した場合、売れていない原因は何がありうるか。国内における売上向上施策を提案せよ。

  1. 原因分析
  • シェアが取れていない
    • 顧客がほかの薬を選択している
      • 医師がほかの薬を選択している
        • 医師の認知が足りない
          • MRが数として不足している
          • MR1人あたりの仕事量が少ない
        • 医師があえてほかの薬を患者にすすめている
          • 効果が薄いと考えている
            • 効果が出るまでの期間が長い
            • 効果が出ない
          • 価格の問題
          • 有害な影響があると考えている
            • 日本で認定されていない
            • 認定はされているが、有害事例がある
      • 患者がほかの薬を選択している
        • 認知していない
          • (↑の医師がすすめていないから)
          • 自分で調べてもネットに出てこない
        • あえてほかの薬を選択している
          • 効果が薄いと考えている
            • 期間が長い
            • 効果が出ない
          • 価格の問題
          • 有害な影響があると考えている
  1. 売上向上施策

・思考の流れ

上記のなかで本質的な課題を見つける→施策をうつ

  • 課題
    • 医師の認知が足りない
      • 「日本ならでは」なので、単純に日本法人のMRが量的or質的に問題があると考える。(海外でシェアを取れているため薬自体には問題はないだろう)
    • 高価だと考えている
      • 「日本と海外との違い」という観点では、保険制度がある。それに付随して、価格に対する価値観の違いによって選ばれていない可能性がある。
    • 有害
      • 日本と海外とでリスク回避思考が異なり、それで敬遠されている。
  • 【仮説】
    • この薬は安価な分、リスクがともなうものである。
    • 海外では保険制度がそもそもなく、病人は安価なものを選択せざるを得ない。だが、日本では国民皆保険制度によって実質負担が小さく、リスクを負って安価なものを選択する必要がない。
    • なのでこの薬は日本では選ばれない。
  • 【施策】
    • ではどの層に買わせるべきか?
      • 生活困窮層
        • →所得が低い地域の病院に集中して、営業をかける

例題3

国内メーカーがお菓子の新商品開発を考えている。大ヒット商品を生み出すためにどのような施策がありうるか。

・前提

明治やロッテなどのイメージ。

チョコ・ガム・スナック菓子など。(オフィススナック)

・思考の流れ

人はどのようなときにお菓子を買うか(or買うポテンシャルがあるか)→それにはどのようなお菓子が合うか

  • 人はどのようなときにお菓子を買うか
    • 美味しいから食べたい
      • ケーキとかチョコのように、その味自体を求めている
    • 気分転換
      • ガムや食後にすっきりしたいから
    • 「ながら」食べ
      • TVを見ているときのポテトチップスなど
    • おつまみ
      • チータラのようなもの
  • 【仮説】
    • 現状、居酒屋では意外とお菓子の出番がないのでは?
      • 「安価である」ことは居酒屋フードにとってマストな要素であり、勝機はありそう。
      • 論点は「どのような味・食感なら攻め入れるか」
  • 論点
    • 居酒屋で求められるおつまみ
      • しょっぱい系
        • タコワサ
      • 食感系
        • 枝豆、きゅうり、豆
      • 旨み系
        • エイヒレ
      • →ある程度バラエティ性があって(複数人で選べられる)、食べ応えがあって(口が寂しくない)、しょっぱい味(酒に合う)
  • 施策
    • 「3種類のプリッツセットを居酒屋に置いてもらう」
      • さまざまな種類を複数人で選べて楽しい(焼き鳥感覚)
      • しょっぱく、食感もツマミとして良い
      • お通しとしても出せる

例題4

スペアキーを作る小売店の売上向上プランを提案せよ。

・前提

駅近に店舗を構えるチェーンの合鍵屋。

20分くらい待っていればできる。

単価は3〜4,000円程度。

・思考の流れ

  1. 人はどのような状況でスペアキーを作るのか。→どうすればその状況を増やせるorその状況で確実に来てもらうか
  2. 合鍵屋がもつアセットは何なのか→ほかに展開できないのか?

1. スペアキーを作る状況整理

  • 引越したときに、予備として作る
    • 予備の数を増やすようにうながす。
  • 鍵を1個なくしたときに、それを補填するためにまた予備を作る
    • なくさせるのは無理。かつすでに大半の人が作っている
  • 恋人など、渡したい人ができたとき
    • これを増やすことは出来ないし、すでに取り切れていそう

  • どれも「状況を無理やり増やすのは無理」「その状況になったら大体もう店に来ている」と考えられる。

2. 合鍵屋がもつアセットは?

  • 型取ってそれを再現する技術
    • 成形技術によって、何を作る?
    • 「どうすれば鍵は複製できるのか」というノウハウがあるので、それを防犯に活用?
  • アンケートを取れば「鍵を失くす状況」の情報を得られる
    • 防犯に活用?
  • 駅前の店舗
    • AirTagの提携販売
      • Apple社とアライアンスを組むのは難しそう
    • まったく異なるサービスを展開
      • キーケースの販売
      • ドアにかけるフックのようなものを販売

上記の情報をまとめて、施策を立案

  • 3Cの観点での特徴
    • 顧客は有事の状況で来店する。何かしらの不安要素があるから、そこにある需要に目をつける。
    • 店舗は駅近(つまり家の近く)にあり、あとは帰るだけ。また待っている時間もある。
  • 施策
    • 「防犯」「結婚」「新居のくらし」などの書籍を販売。
    • 作成を待っている間に立ち読みしてもらい、買ってもらう。

例題5

ある企業がマッチングアプリサービスを買収すべきか、しないべきかを検討している。その是非を提案しなさい。

お題がフワッとしすぎているので「どのような企業ならシナジーを生めそうで、買収すべきか」というお題にする。

(※本番では「ある企業」の定義がなされている。)

・前提

タップル

・思考の流れ

マッチングアプリのビジネスモデル確認→アセット確認

  • ビジネスモデル確認
    • 男女に登録してもらい、選んでもらう。そこからトーク開始。
    • 登録料(初回、たくさんメッセージ送れる制限解除など)
  • アセット
    • 男女の好みの情報(異性、趣味など)
      • 若者の趣味思考、そしてその人気度合いの情報をまとめてもっているのはマッチングアプリとSNSくらいでは。
    • どのような人がモテるのかといった情報
  • 企業選定
    • 「若者のトレンド情報を必要としている企業」
      • e.g. 広告代理店、リサーチ企業、コンサルティング会社
    • 「特定の趣味やお店を流行らせたい企業」
      • e.g. 広告代理店
      • 若者に直接リコメンドできる

例題6

衣類量販店、しまむらの売上向上施策を提案せよ。

・思考の流れ

しまむらの現状整理→課題特定→施策

  • 現状
    • ビジネスモデル
      • 服の卸売、自社ブランドもある
    • 顧客
      • 地方に多め、ハイブラと真逆の層。
      • 服は着られれば何でもいい。
    • 店舗展開
      • 地方の大きい道路に巨大な店舗。家電量販店などと一緒に出店するイメージ。
        • 家族が休日にまとめて来店できるように。
    • 競合
      • ユニクロ
        • 機能性が良く安い。
        • ただバリエーションはしまむらの方が多い?
      • ネット通販
        • 安い海外産のものなど多数。
  • 課題特定(さまざまな切り口から考える)
    • 若者・老人
      • 若者は特にネットの発達で、ハイブランド思考の人やネット通販の選択が増えていると考えられる。
    • 都心・地方
      • 地方にもユニクロが出店して、食い合っている可能性は高い。
  • 施策
    • ハイブランド志向の人・機能性重視の人は狙えないから「低価格路線かつ、少しニッチな分野の服販売」への展開
      • ワークマンの買収
        • (地方でのニーズがある)×(地方に店舗がある)というシナジーがある。
        • かつ安価で、見た目を気にしないというユーザーのニーズがあるので、適合している。

例題7

あるビールメーカーでは、売上は横ばいだが利益率が年々低下している。その原因を予想し、改善策を述べよ。

・前提

アサヒなどのビール事業

・思考の流れ

科目を出してから、それぞれで増大要因がありそうなものを書き出す→それに対する施策

  • 費用ロジックツリー
    • 固定費
      • 人件費
      • 家賃
      • 減価償却費
      • 広告費
      • のれん償却
    • 変動費
      • 原料費
      • 瓶代
      • 販売手数料
  • 想定される原因
    • 人件費の高騰
    • なかなか売上につながらない機械の購入
    • 原料費の高騰
    • 交渉力の低下による、販管費の上昇
      • 「近年」という点に着目すると、これがあり得そう。
      • ネット通販が主流となり、交渉力はAmazonや楽天の方が強くなってきた。それにともない、マージンの割合が大きくさせられているのではないか。(掲載料のような形で取られていそう)
  • 施策
    • 自社販売サイトを作る
      • ビールは一般的に銘柄ごとにファンがつくため、大手ECサイトから手を引いても自社サイトに訪問してくれそう。
      • またビールは安さを求めて買うので、消費者も自社サイトの方が安ければ、そちらを選ぶだろう。

例題8

日本におけるハンバーガーショップの市場規模を推定しなさい。また、今後その市場が拡大するか、横ばいか、縮小するか予想せよ。

  • 恒常的な駅利用者数が約5万人程度(≒その地域の人口)である自由が丘には、ハンバーガーショップが2店舗ある。
  • 来客数は時間帯によって異なり、
    • 朝6:00〜9:00
      • 大体1店舗合計100名程度
    • 昼11:00〜13:00
      • 大体1店舗合計200名程度
    • 夕方夜17:00〜21:00
      • 大体1店舗合計300名程度
        • ※通常時のレジは、1人あたり1分ほど。
    • →合計自由が丘に存在するハンバーガーショップには約1,000名来店する。
      • 人口の50人に1人とすると妥当。
  • (単価)×(客数)で出るので、
    • 800円×(1,000/5,0000)×(1.3億人)×365日=6,000億円

【展望】

  • そもそもどのような人が食べているのか
    • 若者
      • 脂が多いものを欲している、安い
    • 労働者
      • 高エネルギー、安い、手軽
  • 展望→縮小
    • 若者
      • 少子高齢化の影響で減る
    • 労働者
      • ブルーカラーの仕事がAIの台頭で減る

例題9

あなたはシャンプーメーカーの売上アップ施策を提案する必要がある。シャンプーメーカーの市場規模を想定し、施策を提案しなさい。

  1. 市場規模推定
    • (単価)×(人口)×(一年に買う本数)
  • 属性の分け方
    • 髪質に特に気をかける女性
      • 30年×50万人×50%=700万人
      • 単価は2,000円
      • 本数はシャンプー・リンスなど合わせて10本
        • →1500億円
    • リンスくらいは使う人
      • 40年×50万人+30年×50万人×50%=3,000万人
      • 単価は1,000円
      • 本数はシャンプーリンスなど合わせて8本
        • →2,500億円
    • 特に気にしない層、メイン老人
      • 30年×100万人=3,000万人
      • 単価は1,000円
      • 本数はシャンプーリンスなど合わせて5本
        • →1,500億円

合計:5,500億円

  1. 売上向上施策

・前提

P&G

・思考の流れ

人はどうやってシャンプーを選ぶのか→f

  • どうやって選ぶのか
    • 安さ
    • 髪質に合ったのも
      • 美容室ですすめられたもの
        • →美容室に営業をかけるべきでは?
      • 何となく体感で
    • 香り
  • どうやって美容室に営業をかけるべきか
    • お試しでシャンプーのときに商材を使ってもらう
      • 美容室にとって経費が浮くのでwin-win
    • 美容室で毎回「このシャンプーを使っています、よければぜひ」と宣伝してもらう
      • →ライト層にも届ける

例題10

Softbankの売上を推定しなさい。そのうえで、売上を上げるための施策を提案しなさい。

フェルミ

    • (通信量単価)×人口×ソフトバンク契約率
    • 8000円×12か月×1.3億人×20%=2兆円

向上施策

・思考の流れ

単純にシェアをどのように取るか(価格をいじらずに∵法規制)

新規と既存、どうやって選ぶのか→その余地にどうつけ込むか

  • 人はどうやってキャリアを選ぶのか
    • 新規(子供)
      • 親と同じものを選ぶ
    • 既存(契約見直し)
      • より安くなりそうなもの
      • 便利なサービスが多そうなもの
        • AppleCare、動画サービスなど
      • 通信速度が速いもの
        • これは3大キャリアでは変わらない?
    • →新たに策を打つなら、サービス拡充路線か。
  • どのサービスを増やせば良いのか
    • すべての金融決済サービスを一元化できる仕組み・アプリ
      • 【Why必要?】
        • 世の中の課題として、さまざまな支出がバラバラになってきていている。個人のなかで「きちんと自分の財政状況を把握したい」というニーズがある。
      • 【Why可能?】
        • PaypayやLINEを使っていて、金融決済技術、銀行口座との連携ができる。
      • 長い目でみて、日々の決済・貯蓄・運用のすべてを可視化できる状態にして、管理できるようなアプリ開発。
        • これはほかのキャリアにはできなさそうな施策。

③【ケース面接過去問】

ここからは、実際の過去問を紹介していきます。過去問も活用して、演習を行いましょう。

ケース問題1(1次面接)

日本におけるiPhoneの年間売上はいくらか。

ケース問題2(1次面接)

日本国内におけるPCの市場規模を推定せよ。

ケース問題3(1次面接)

日本国内のベビーカーの市場規模を推定せよ。

ケース問題4(1次面接)

コロナ前の旅行代理店の市場規模を推定せよ。

ケース問題5(1次面接)

日本における洗濯機の市場規模を推定せよ。

ケース問題6(1次面接)

日本における花のデリバリーサービスの市場規模を推定せよ。

ケース問題7(1次面接)

BtoB向けシャンプーの市場規模を推定し、あるBtoBシャンプーメーカーの売上向上施策を挙げよ。

ケース問題8(1次面接)

エアコンの市場規模を推定し、エアコンメーカーの国内における売上向上施策を挙げよ。

ケース問題9(1次面接)

PC修理会社の市場規模を推定し、あるPC修理会社の売上向上施策を挙げよ。

ケース問題10(1次面接)

ある地方百貨店1店舗の年間売上を推定し、売上向上施策を挙げよ。

ケース問題11(2次面接以降)

カーナビメーカーの売上向上施策を挙げよ。

ケース問題12(2次面接以降)

お〜いお茶・BOSSコーヒー・カルピスがそれぞれtoC向けのソフトドリンク市場においてシェアを伸ばしているが、その理由を考えよ。

ケース問題13(2次面接以降)

今後の広島銀行の戦略を検討せよ。

前提として、広島銀行は民間からの預金を法人へ融資を行い、金利で回収するというのが主要な事業モデル。

ケース問題14(2次面接以降)

外資系製薬会社は高血圧治療薬の海外におけるシェアは80%程度と高いにもかかわらず、日本におけるシェアは低い。高血圧患者の割合は海外も日本もほとんど差がないとすると、この原因は何が考えられるか。

ケース問題15(2次面接以降)

ペット保険市場規模の推定と、あるペット保険会社の売上向上施策を検討せよ。

ケース問題16(2次面接以降)

ファストファッションの市場規模を推定し、任意のファストファッションブランドの売上向上施策を検討せよ。

ケース問題17(2次面接以降)

ワイヤレスイヤホンの市場規模を推定し、あるワイヤレスイヤホンメーカーの売上向上施策を検討せよ。

ケース問題18(2次面接以降)

六本木ヒルズの1オフィスフロアの年間売上を推定し、六本木ヒルズのオフィスフロアに入居する法人からの売上向上施策を検討せよ。

ケース問題19(2次面接以降)

大手家電量販店の売上向上施策を検討せよ。

ケース問題20(2次面接以降)

大手エレベーターメーカーの売上向上施策を検討せよ。

ケース問題21(1次面接)

日本国内での矯正用コンタクトレンズの市場規模

ケース問題22(1次面接)

ハンバーガー屋の売上推定

ケース問題23(1次面接)

日本で1日で利用されているビニール袋の数

ケース問題24(1次面接)

ボールペンの市場規模

ケース問題25(1次面接)

電気自動車の売上

ケース問題26(1次面接)

iPhoneケースの市場規模

ケース問題27(1次面接)

ある居酒屋の売上推定

ケース問題28(2次面接)

スマートフォンなどの表面に使われるカバーガラスの市場規模

ケース問題29(2次面接)

マッチングアプリの市場規模とその市場の5年後

ケース問題30(2次面接)

飲食メーカーの売上と、ある企業がシェアを落としている原因・その改善策

ケース問題31(2次面接)

BtoBヘアケア用品の市場規模と、ある企業がシェアを落としている原因・その改善策

ケース問題32(2次面接以降)

1台のエレベーターが生涯稼ぐ売上

ケース問題33(2次面接以降)

新型コロナウイルス感染拡大によって最も打撃を受けた業界と、その業界の業績改善策

ケース問題34(2次面接以降)

旅行会社の市場規模と、ある旅行会社の今後の戦略

ケース問題35(2次面接以降)

家電量販店の市場規模低迷の原因と、その状況下における家電量販店の今後の戦略

ケース問題36(2次面接以降)

海外シェアに比べ、日本国内シェアが伸び悩む外資系製薬会社の日本国内での戦略

ケース問題37(2次面接以降)

BtoBペットフードメーカーの特定分野におけるシェア獲得戦略

ケース問題38

業界トップのファッションECが5年で売上を2倍にするような戦略を考えよ。

ケース問題39(2次面接)

・ハンバーガー市場年間規模推定、マクドナルドの年間売上推定

・ハンバーガー市場は拡大していく?維持する?それとも縮小?

・マクドナルドとして売上を伸ばす戦略

ケース問題40

中堅お菓子メーカーの売上向上施策を述べよ。

ケース問題41

ナイジェリアのアルミ缶メーカーの戦略を考えよ。

ケース問題42

地銀の戦略を考えよ。

ケース問題43

・バドミントンラケットの市場規模を算出せよ。

・5年間でその売上を増加させるためにはどんな施策が考えられるか。

ケース問題44

発展途上国にある金属加工工場の利益率を考えよ。(表やグラフの読み取り、簡単な計算もあり)

ケース問題45

・旅行業界の規模を推定せよ。

※「旅行業界の規模」という言葉が曖昧なため、1回あたりの旅行にかかる費用をすべて計上するなど定義決めをする。

・旅行会社Aの戦略を策定せよ。(グラフの読み取りあり)

・旅行会社Bの戦略を策定せよ。(グラフの読み取りあり)

ケース問題46

ある外資系製薬会社(高血圧治療薬販売)は海外シェアが8割にもかかわらず、日本では売上が伸び悩んでいる。

・高血圧患者の割合は海外と日本で差はないとすると、売上低迷の原因は何か。

・国内における戦略を策定せよ。

ケース問題47

BtoBのシャンプーメーカーの市場規模と売上向上施策を提示せよ。

ケース問題48

2018年1月〜12月のiPhone Xの販売台数を推定せよ。

ケース問題49

世界では毎年飢餓で3600万人が亡くなっている。食料を調達する国連の団体が寄付金不足に悩んでいる。

・世界で飢餓に苦しんでいる人々に食糧を届けるためにはいくら必要か。

・寄付金を集めるための打ち手は何か。

ケース問題50

清涼飲料水の新商品開発をしたい。

ビッグヒット商品を生み出すためにはどうすれば良いか考えよ。

ケース問題51

家電量販店(ヤマダ電機)の市場規模が伸び悩んでいる。

・その理由は何か。

・ヤマダ電機がこれからすべきことは何か。

ケース問題52

BtoBのペットフードメーカーの高級商品シェアの獲得について述べよ。

ケース問題53

ソフトドリンクブランド3つの現状の良好な売上成長についての分析と、さらにこれらのシェアを3年で5割伸ばすための施策を提示せよ。

ケース問題54

・ある業界の市場規模を試算せよ。

・そして今後の市場規模について増えるか、減るか、横ばいか理由とともに述べよ。

・最後にそれらを踏まえたうえで、今後の施策を提案せよ。

ケース問題55

冷凍食品産業の売上推定と将来予測を行い、それに基づく施策を提案せよ。

ケース問題56

靴修理屋の売上向上戦略を提案せよ。

ケース問題57

甲子園大会の経済効果の推定と、それを上げる施策を提案せよ。

ケース問題58

ある通信キャリアの売上推定と、その向上のための施策提案をせよ。

ケース問題59

コーヒーメーカーのリース事業の売上予測をしたうえで、売上向上施策を提案せよ。

ケース問題60

缶ビールの売上推定をしたうえで、売上向上施策を考えよ。

ケース問題61

某衣料品店の売上向上施策を提案せよ。

ケース問題62

スーパーマーケットの売上向上施策を提案せよ。

ケース問題63

ある飲食チェーン店の1店舗あたりの1日の売上推定と、その売上向上施策を提案せよ。

ケース問題64

ある海外メーカーの売上向上施策を提案せよ。

ケース問題65

結婚相談所の買収の是非を検討せよ。

ケース問題66

東京都内の託児型保育の市場規模推定と、都内託児型保育サービスを展開している企業をクライアントと想定して短期的な売上向上施策を提案せよ。

最後に

本記事ではベイン・アンド・カンパニーの選考のケース問題を、できるだけ多く取り上げました。ケース面接対策は基本的に一朝一夕でできるものではないので、早めに取りかかりましょう。また、ケース面接は知識をインプットするだけでなく、演習を積んでアウトプット対策することも重要です。

加えてアウトプットの際にも、ただ解いて終わりでは意味がありません。OBやOGなどに適切なフィードバックを受けて、自身の仮説の筋や論点設計など修正を繰り返すことで、より早く実力を高められます。

コンサルティングファームでの選考はひと筋縄ではいかない設問も多く、また入社後もさまざまなスキル・知識を求められます。これらのケース問題を活用しながら、コンサルティングファームに必要な素養を身につけましょう。ケース面接に特化した書籍や就活講座などを最大限活用し、後悔しないよう十分な対策をしましょう。

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著者

ATLAS

未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト「ATLAS」の編集チーム。

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