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【PwC】多様性を尊重する、これからのコンサル

今回は、東京大学大学院を卒業してPwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)にビジネスコンサルタントとして入社した鷲見えりささんへのインタビューをお届けします。鷲見さんがなぜ大学院を卒業したのちにコンサル業界を選ばれたのかということや、実際に入社されてからの業務や働き方などについてお聞きしました。


人が優しいコンサルファーム

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―まず、大学院時代の就職活動を、いつ頃からどういった形で始められていたのかというところを教えてください。

鷲見さん:修士1年の夏頃から始めていました。まずは選考時期の早い外資系のコンサルを受けてみて、そこでコンサルという職種により興味を持つことができたら、その後に実施される日系のコンサルを受けてみようかなと思っていました。

―初めからコンサル業界を就職先として考えていたのですね。都市工学科というとデベロッパーや官公庁などに行かれる方が多いのかなと思うのですが、そういったところは考えていなかったのでしょうか。

鷲見さん:確かに周りには官公庁系も多かったです。ただ研究をやりながら公務員試験の勉強をするのは大変そうだなと思ったのと、そこまで公務員という仕事に興味が持てなかったので、私は受けませんでした。一方でゼネコンやデベロッパーについては受けようと思っていました。ですが、そういった日系企業は選考時期が遅いので、まずはコンサルでお試ししようかなという考えでした。

―そういった中で、なぜコンサル業界に進もうと思ったのですか?

鷲見さん:コンサルは業界として事前知識よりもロジックで考えるというところがあり、それが私にとっては面白いなと思えたからです。

―その中でPwCコンサルティングを選ばれた理由、また入社前に感じた魅力についても教えてください。

鷲見さん:社員の方と直接お話する機会である面接は、社風がよく見える場だと思っていました。数あるコンサルティングファームの中でも、面接を担当していただいたPwCの社員の印象がとても良く、こういう人たちと働いてみたいなと思えたのが最大の理由であり、魅力でしたね。

―面接を受けられる中で、具体的にどのようなところが良いなと思われたのでしょうか?

鷲見さん:選考の過程のケース面接で、私が即興で考えたふんわりとした答えに対して、その穴を突くわけではなく、的確に質問をして私の言いたいことを引き出そうとしてくれていると感じられました。面接に来た学生を落とそうとするのではなくて育ててくれる会社なのかなと思い、その社風であれば入社してからも成長できそうだなと思えたのが一番のポイントでした。

―学部卒でそのままコンサルティングファームに入社する方も多い中で、大学院に進学したからこそ得られたアドバンテージはありましたか?

鷲見さん:院の2年間の研究を経て、自分で考える力がついたことは良かったと思います。学部卒で入社した私より、院卒で入社した今の私の方が仕事はできると思っていて、それはアドバンテージだと思います。具体的には、自分でタスクコントロールをしたり、優先順位を付けたりするにあたって、大学院での経験が活きているかなと思っています。

若手コンサルタントの業務

―では、実際に入社されてからどういった業務をされているか、というところを簡単に教えてください。

鷲見さん:入社して研修が終わってからは、OJT(実務を通じての研修)として会計のプロジェクトに参加させていただき、OJTが終わった後もそのプロジェクトに合計9ヶ月の間、関わっていました。その後は税理士さんと一緒に経理周りのプロジェクトに1ヶ月ぐらい関わったのち、今は大きく変わってシステム関係のところを担当しています。

―会計や税務というのは鷲見さんの専門とは違うところだと思うのですが、なぜそちらを担当されていたのでしょうか?

鷲見さん:プロジェクトの概要を聞いて面白そうだなと思ったからです。簿記の資格なども持っていないので、会計や税務については全くわからない状態でした。しかし、プロジェクト自体が面白そうだったので、参加したいと言ったら参加できることになりました。

―最初にアサインされていた「管理会計業務の効率化支援」がどういったプロジェクトであったかをお伺いしたいです。

鷲見さん:クライアントが経理部の人員が足りないことから、業務の進め方に課題を持っており、その改善支援をするプロジェクトでした。支援するだけではなく、その中で効率化などの提案を通して、業務をより良くしていきましょう、という流れで進んでいきました。

―そういった中で、鷲見さんはどのような役割を果たされたのでしょうか。

鷲見さん:私は最初にOJTとして参加したので、議事録を取るとか、会議の手配をするとか、そういった比較的簡単な業務から担当しました。そういった業務ができるようになると、お客様に見せるための説明資料作りや、表計算ソフトでの財務三表の作成などの作業をやっていましたね。

―もう一つ、携わったプロジェクトの概要についてもお話頂ければと思います。

鷲見さん:電力の需給管理の業務などがあります。マーケットから購入した電力を販売する場合、仕入れ値によって赤字黒字が決まります。そこで、最悪でどれくらいの損失が出るのかというリスクの予測をします。

―非常に難しそうですね。そのプロジェクトでは、どういった役割を果たされていらっしゃったのでしょう。

鷲見さん:リスク予測を進めるための大容量の計算を高速でできるアプリ開発で、データの可視化する作業などをしました。

PwCだからこその成長環境

―そもそもコンサルタントという業務自体が非常に難しいという印象があるのですが、研修の制度などはどのようになっているのでしょうか?

鷲見さん:新卒で入社した時の最初の研修では、専門知識を植え付けるというより、まずビジネスマンとして最低限のスキルを身に付けるところが主眼にあり、最低限必要な資料作成などのスキルを伸ばすところがターゲットになっていました。また、OJTに入る直前の部署内での研修では、部署における過去の案件などもう少し専門的なところを教えていただきましたね。実際に足もとの作業に必要な知識を身に付けるためには、研修以外にも過去の資料などを自分で読み込むような努力が必要だと思っています。

―コンサルティングファームの選考においてはそこまで事前知識が必要ないというお話がありましたが、実際にどのようにプロフェッショナルとして成長していくことができるのでしょうか?

鷲見さん:そうですね、正直なところ、研修やOJTだけでプロフェッショナルになる足掛かりをつかむのは難しく、あくまでやはり個々人の意識の問題だと思います。だから、研修とかOJT、あるいはその後のアサイン先での経験を積んでいくと同時に、自分で自己研鑽を重ねていくところが必要だと思います。その点PwC Japanグループ(以下、PwC Japan)では、オンライン講座を自分が好きな時に視聴することができ、自分で成長しやすい環境が整っていると思います。

―配属先によって、身に付くスキルは変わりそうですね。アサインされるプロジェクトは主体的に決めることができるのですか?

鷲見さん:前提として、PwCには部署に配属された時から「コーチ」という上司と一対一の関係が設定されるシステムがあります。ですので、基本的にアサイン回りのところはコーチに相談をして、次にこういうことをやりたいです、ということを伝えておきます。そうすると、コーチが人事の方に希望を伝えておいてくれるので、タイミングが合えば「やりたいって言っていたから入れてあげよう」というように、うまく回るような仕組みができています。

―成長環境を求めてコンサル業界への就職を考える学生も多くいると思うのですが、実際にPwCコンサルティングでのキャリアの魅力についてお伺いしたいです。

鷲見さん:まず、先ほどもお話ししたとおり自分のキャリアを見据えたうえでやりたいことにアサインしてもらえるような環境になっています。加えて、部署ごとにさまざまな成長環境が整っています。たとえば今私が所属しているエネルギー部門では、経済産業省の資源エネルギー庁といったところへ出向する機会も複数あります。また、PwCの海外のメンバーファームに赴任する機会もあります。そういった意味では、成長したい人にはピッタリの環境だと思いますね。

―PwCコンサルティングでは、担当する業界を決めてコンサルティングをするインダストリー軸と、業界を横断して課題解決のための解決策を決めてコンサルティングをするソリューション軸でチームがあるとお聞きしました。鷲見さんはどちらに所属していますか?

鷲見さん:製造業などをカバーするインダストリアルプロダクツ(IPS)という部門に所属しているので、インダストリー軸ですね。この部門で経験を積んだ後に、好きなソリューションがあればそちらに移るのも選択肢の一つだと思っています。

また、やりたいことが定まっていないという学生の方も多いと思いますので、そういった方はソリューション軸の部門にいると、さまざまな業界を見ながら専門性を付けることもできるので、非常にPwCコンサルティングに合っているのかなと思います。

―では、コンサルタントとしてどのように成長していきたいかと言った今後の展望はありますか?

鷲見さん:今のところ将来の展望までは見えていないのですが、今後は税務とか会計というよりは、システム周りの数字を扱うところをやっていきたいと思っています。それは1年目で税務や会計周りに関わり、2年目でシステム周りという全く違う領域を担当した結果、システム周りのロジックを考えるほうが面白いなと感じたことが理由です。やはり理系だからかもしれません(笑)。

―システム周りというとITコンサルタントの部門がPwCコンサルティングにあると思うのですが、そことの分担がどうなっているのか教えてください。

鷲見さん:ITコンサルタントの方の業務はプログラミングのコードを書くことだと認識しています。一方で今私が携わっているシステム周りのところは、あくまで何もスキルのないユーザーさんでもメンテナンスできるような、ユーザーインターフェースが優しいものを、ユーザーさんと一緒に作っていくようなものになっています。ビジネスのプロフェッショナルとして、クライアントに寄り添った価値貢献ができるように取り組んでいます。

―実際に案件に取り組む際に、PwC Japanの他の会社との協力はありますか?

鷲見さん:よくありますね。私の経験だと、税務関係の時は会社の中にある税理部門の税理士さんと働くほか、今もPwCあらた有限責任監査法人に所属している公認会計士さんのアドバイスをもらいに行くなど、法人間の連携も日々行われています。社内のプロフェッショナルと一緒に仕事をすることで学びもたくさんあります。

―広いグローバルネットワークを持つということで、実際の業務で海外メンバーとのつながりもあるのでしょうか。

鷲見さん:はい。案件によっては海外での先進事例を調査するようなものもあって、そのときはPwC米国やPwCインドとやり取りをして情報をもらう、資料をもらうというのはよくありますね。海外の先進事例に触れられる環境が整っているので、良い刺激をもらっています。

―グローバルにグループ全体の力でコンサルティングに取り組む、PwCならではの素敵な仕事環境ですね!

「これからのコンサル」を掲げるPwCコンサルティングの社風

―続いて社風についてお聞きします。単刀直入に、PwCコンサルティングで働いていて楽しいと感じるところはどのようなところでしょうか?

鷲見さん:入社を決めた時にも思った通り、PwCコンサルティングには優しい人が多いなと思っています。今はリモートの環境なのですが、その中で積極的なサポートをしてくれる、聞きに行ったら優しく教えてくれる、育てようとしてくれる。そんなところが良いところだなと思っています。

上司が忙しそうにしており、質問をする時に空気を読んでおそるおそる近づくと「空気読ませてごめんね」と言われたことがあって、やはり良い人たちがいる会社だなと思いました。

―クライアントとのつながりがコンサルタントという仕事の一つの魅力でもあると思いますが、業務の中でうれしかったことはありますか?

鷲見さん:そうですね、私が「うれしいな」と思うのはクライアントの方に頼られているなと感じる時です。今のシステム周りの案件に携わらせていただいた当初は、クライアントさんからの問い合わせは上司に来ていたのですが、ここ半年ぐらいになって私に直接来るようになりました。それは担当領域の人間としてしっかり認識されているということだと思うので、頼りにされていると感じられてうれしいです。

―ありがとうございます。PwCは「これからのコンサル」というテーマを打ち出していますが、それが具体的に、どういった取り組みがあるのかというところについて教えてください。

鷲見さん:社内ではインクルージョン&ダイバーシティという言葉を大事にしています。それはLGBTに関するものもあれば、育休・産休など女性に関するものもあります。そういった取り組みのほかにも、パネルディスカッションの機会が多く提供されているというところがPwC独特のものかなと思っています。

また、私自身は参加していませんが、たくさんのクラブ活動が存在します。この間も、他の会社のサッカーサークルと試合をします、というメールが飛んできたりしました(笑)。

―大学のサークルのようなものもあるのですね。では、入社前のイメージと入社2年目の今で感じたギャップや、驚いたことがあればお伺いしたいです。

鷲見さん:思った以上に自分で考える機会を与えてくれる良い会社だなと思っています。入社前に他のコンサルティングファームで働いている先輩に話を聞いていると、「泥臭い作業が多いよ」とか、「そんなに頭を使うよりも、ただ時間と手を動かす地味な作業が多い」というような暗い話も聞いていました。しかし実際に入ってみると、PwCでは新人でもタスクを一つポンと渡されて、長期的に「自分でスケジュールを組んで今月末までにやってね」というように自分で考える機会をたくさん与えられる会社なことに驚きました。そういった点で機械的ではなく人間的に働けていると感じるのが、入社前のイメージとの違いかなと思います。

―次に働き方についてお聞きします。女性が非常に多く活躍されている会社だと思うのですが、産休や育休の利用などは進んでいるのでしょうか?

鷲見さん:産休や育休を取る方は割合としてかなり高いと思っています。私の前のプロジェクトの上司が育休明けの女性でした。新卒のころからずっとコンサルティング業界で活躍してきた人だという信頼もあり、育休明けてすぐにプロジェクトのリーダーを任せられていました。バリバリ仕事を回しつつも、家で会議に参加されているときには後ろでお子さんの「ママー!」と呼ぶ声が聞こえていましたね(笑)。そのように、自分でワーク・ライフ・バランスを保ちながら産休や育休も利用しつつ、自分でバランスを取っていける女性が多いのかなと思います。

―そうなのですね。コンサルは忙しいというイメージがありますが、実際のワーク・ライフ・バランスはどうなのでしょうか?

鷲見さん:完全に個人の裁量に任されているような状況になっています。仕事が楽しくて、結果として、忙しく仕事に勤しんでいる方もいます。一方で、「今日は子どものお迎えがあるから18時までに会議を終わらせたい」といって帰宅される男性社員の方もいます。このように、どの人も自分が納得する形でワーク・ライフ・バランスを取れているのではないかなと思いますね。

また、男性社員の方でも「今日は子どものお迎えがあるから18時までに会議を終わらせたい」というようなことが受け入れられるので、そういった状況に周りが配慮するような環境が整っているかなと思います。私自身も産休や育休などに関しての不安はありませんね。

―では、専門性や業界の知見のようなものが得られていく中で、鷲見さん自身が今後のキャリアをどのようにお考えなのかを教えてください。

鷲見さん:現状、キャリアだとか、何歳までコンサルタントでありたいとかは特に考えていませんが、流動性の高い、自由の利く業界にいることは自覚しているので、タイミングとやる気さえあれば事業会社への転職や起業をする可能性は十分あると感じています。でも現状は、キャリアプランは明確には持っていないです。

―ありがとうございます。最後に、これを読んでいる学生に向けてのメッセージをお願いします。

鷲見さん:枠にとらわれずに色々チャレンジした方が良いと思います。自分で考えていろいろなことをやってみて、自分の中でPDCAを回してみてください。自分で考える力を育てることが学生にとって良いことだと思います。

―本日はお忙しい中お時間を頂き、ありがとうございました!

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