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【PwC IT】ビジネス×ITの両側面から、一気通貫でクライアントに寄り添うコンサルタント

今回は、東京大学を卒業後に、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)にITソリューションコンサルタント(以下、ITSC)として入社し、現在ご活躍中のお二人へのインタビューをお届けします。お二人がどのような就活をして、なぜITソリューションコンサルタントを選んだのか、また実際に入社してからの業務や働き方などについてもお聞きしました。


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―最初に、就活についてお伺いさせていただきます。お二人はいつごろ就活を始められましたか?

松下さん:修士1年の1月に本格的に始めました。研究者になろうと思い、大学院に進学したものの、研究をやっていく中で「物理学そのものよりも、プロジェクトをチームで協力して動かしていく感覚が楽しい」と思い始め、就活を始めました。

林さん:インターンの参加は、修士1年生の夏から始めたと記憶しています。本番の就職活動自体は、修士1年生の1月末くらいから始めました。

―いわゆる「就活の軸」はどのようなものでしたか?

松下さん:軸は2つありました。

1つはプロジェクトを計画から実行まで一気通貫でやりたいというものです。先ほどお話ししたように、研究をやっていく中で「物理学そのものよりも、プロジェクトをチームで協力して動かしていく感覚が楽しい」と思ったことが就活のきっかけでした。具体的には、どのような実験装置が必要かを計画し、シミュレーションやプロトタイプによる測定を通じて課題の洗い出しとその対応を行い、その後、実際に実験装置を用いたデータ収集を行って、データ解析を行うという流れがあります。このように実験の“計画”を立て、実際に実験を“実行”するというプロジェクトの一連のプロセスをチームで協力して1つ1つクリアしていくのがとても楽しかったんです。このような経緯で就職という選択をしたので、計画から実行までできる仕事がしたいと考えていました。

もう1つは、専門性が得られるという軸ですね。これからビジネスという未知の世界に突入する中で、自分に武器がないというのは不安だなと思っていました。だから、何か専門性が得られる職種に就きたいなという気持ちがありました。

―プロジェクトベースという時点でかなり業界は絞られると思うのですが、実際にどのような業界を志望していましたか?

松下さん:私の場合はプロジェクトベースで仕事がしたいということで、業界をコンサルに絞って就活をしていました。

―ありがとうございます。林さんはどのような軸でどのような業界を受けていたのでしょうか?

林さん:私の軸は明快で、興味のある領域で、自分が目標にできる人と一緒に働きたいというものでした。

興味のある業界ということで、ゲーム業界とコンサル業界の二つを考えていました。そのどちらかの業界のなかで、自分の目標となるような人がいる会社に入ろうと思っていましたね。

―そうなのですね。コンサル業界は日常生活でなかなか接することのない業界のように感じますが、どうして興味を持つようになったのですか?

林さん:研究室の先輩方と話していくなかでコンサル業界を知りました。コンサルは多くの業界に触れることができ、深く理解できると聞いていたので魅力的で面白そうだなと思っていました。

―お二人ともコンサル業界が候補にあったとのことですが、最終的に数あるコンサルティングファームからPwCコンサルティングに決めたのはなぜですか?

松下さん:決め手は2つありました。

1つは、PwCコンサルティングは温和な人柄の社員が多いと感じたことです。コンサルというと、論理性が求められるという点から厳しい人柄の方が多いのではないかと想像していたのですが、PwCコンサルティングは本当に話しやすい人が多いと感じました。先ほど、プロジェクトをチームで協力して進めたいという話をしましたが、それを実現させる上で最も重要なことは人間関係なんじゃないかなと思っていたんです。PwCコンサルティングの社員の方と会話させていただく中で、「ここなら楽しく働くことができそう!」と思えたことが入社を決めた最大の理由です。

2つ目は、先ほどお話した「プロジェクトベースで一気通貫」「専門性が得られる」という2つの就活の軸をPwCコンサルティングのITSCなら達成できそうという点ですね。

林さん:私もPwCコンサルティングを選んだ理由は良い人がたくさんいたからです。「自分がなりたい人と一緒に働きたい」ということを大事にしていたので、それを見極めるために多くの面接やイベントに参加しました。そのなかで、PwCコンサルティングの社員が自分のなりたいイメージと一番近いなと感じたことが入社を決めた最大の理由です。

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―PwCの人の良さが伝わってきますね。PwCの数ある職種の中で、なぜITSC職を選ばれたのですか?

松下さん:一気通貫のサービスを提供できるのがITSCだと思ったからです。企業改革の構想策定から、システムの開発・導入、そして最終的に運用されるところまで、0から100までをサポートしたいという思いがありました。

自分がITSC職の1期生になれることも理由の1つでした。ITSCは、2019年の10月入社および2020年の4月入社から採用が始まった新しい職種になります。新しい職種であれば、自分たちで職種を1から作り上げていくような感覚を楽しめるのではないかなと思っていました。

林さん:私はITSCであれば、ビジネス×ITということで自分のバックグラウンドが活かせるのではないかと考えたからです。学部ではビジネスを学んでいて、大学院ではITやテクノロジーを学んでいました。ちょうどそのビジネスとITの両方のバッググラウンドを活かせて、さらにその力を伸ばせるのがITソリューションコンサルタントではないかと考えました。

―次に入社後についてお話をお伺いします。そもそもITSCとはどういう職種なのでしょうか?

松下さん:企業の変革を支援するのがコンサルタントの大きな仕事の1つですが、なかでもITSCという職種を説明する上で、ERP(Enterprise Resource Planning)というキーワードが欠かせません。

―ERPとは何ですか?

松下さん:ERPは会計や物流、販売、生産、人事といった企業の各業務を統合的に管理し、それらの情報を有効活用するための基幹システムを指します。例えば、企業の部署や業務ごとに使用しているシステムが異なる場合、それぞれのデータを突き合わせるのに手間もかかりますし、人的エラーを引き起こす可能性もあります。一方ERPは企業のあらゆる情報を1つのシステムで一元管理することができるため、業務の無駄を省くことができ、リアルタイムなデータ連携による迅速な意思決定の実現も可能になると言えます。私たちITSCは、ERPのようなシステムを開発・導入することで、クライアントの企業変革をお手伝いすることが使命だと思っています。

―実際に入社してから、どのような業務をなされていますか?

林さん:セキュリティ強化のアプリケーションを導入する案件に携わったことがあります。セキュリティの脆弱性は、機密情報の流出などを引き起こし、企業の時価総額や利益に大きな影響があります。また、その会社の社会的な信頼性や社員のモチベーションにも影響しうる重大な課題です。

―非常に大きな問題ですね。その案件のなかで大変だったところは何ですか?

林さん:どこか一箇所でも対応できていないと意味がないので、企業の体制を把握し、一つの標準で漏れなく全体に導入を進めるという点が大変でした。まずは設計・ルールを定めガイドラインを作成し、それを基準として各地域にシステムを展開していくという流れを作りました。海外展開している企業であれば、もちろん海外でも有効なガイドラインが必要です。その過程で各地域に共通な品質で展開を進めるような調整やミーティングをしたのは大変でしたね。

―世界各地との調整は大変そうですね。松下さんはどのようなプロジェクトに参加されましたか?

松下さん:私は海運業界のお客様の基幹システム刷新プロジェクトに参加しています。まさにシステム導入により企業変革を目指そうというプロジェクトですね。プロジェクトでは、システムの設計・開発、出来上がったシステムのテスト、ユーザーさんへのトレーニング、旧システムから新システムへのデータ移行などを経験してきました。設計・開発からシステムの稼働まで一気通貫でプロジェクトを進めるという経験ができて、とても楽しいですね。

―お話を聞いていると、文系学生が未経験で活躍することが難しいようにも聞こえてしまうのですが、実際はどうなのでしょうか?

林さん:充実した研修制度があるので、未経験でも全然問題ないと思いますよ。実際に、私の同期にも文系学部出身の人もたくさんいます。また、私が現在扱っているツールに関しても6カ月くらいの研修がありましたので、そこでゼロから学んでいくことができました。さらに、6カ月の座学だけでなく実際のプロジェクトに入ってから、先輩の背中を見て学ぶ時期もしっかりあったので、未経験だからということを心配する必要はないと思います。

―研修が6カ月あるというのはとても長いですね。研修の内容に何か特徴はありますか?

松下さん:PwCの研修の特徴としては、グローバルなリソースを使えることですね。私の研修の時も、PwC Indiaの方が講師となって1カ月の研修をしてくれました。PwC Japanグループが持っていないソリューションに関しても、グローバルネットワークを活用し、海外のPwCからソリューションを得られるという点が強みだといえます。

―日本にないソリューションを学ぶことで専門性も付きそうですね! 貴社で働いていて楽しいことは何ですか?

松下さん:風通しが良いところですね。一緒に働いているチームリーダーに「この課題についてどう思う?」「これはどういう設計にしたらいいかな?」と若手の自分に気軽に聞いてくれたり、お客様とのセッションでも意見や知識を求められたりします。若手でありながら、自分の意見を発信できる場が与えられることで、自分がプロジェクトに必要な人間だと認識でき、とてもやりがいを感じることができます。PwCのクライアントは大きな会社が多いですし、責任感は大きいですが、自分の意見をしっかり聞いてもらえるということはモチベーションにもつながりますね。

―それは非常にやりがいがありそうですね。ITSCという職種ができたばかりだとお聞きしましたが、その点はいかがでしょうか?

松下さん:私たちは1期生だったので、ITSC職の研修や運営体制など、ほとんど決まってなかったんです。だからこそ、職種を1から作っていく感覚を味わうことができて、私はとても楽しいと感じています。新しい職種だからこそのフレッシュさを日々感じています。

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―林さんは実際に入社してみて、何か入社前とのギャップはありましたか?

林さん:入社する前は「コンサルタントは残業が多い」というイメージがありましたが、実際には非常にワーク・ライフ・バランスが良くて働きやすい環境だと感じています。もちろん忙しいこともありますが、忙しいからといってそれが残業に直結しないのがPwCの特徴だと思います。忙しいときも、自分のすべてのタスクに優先順位をつけて、自分の時間を優先順位の高いタスクに配分します。残された優先順位の低い作業をやる時間が残業時間ということになると思うのですが、PwCではプロジェクトの他のメンバーと相談してリスケジュールすることが可能なので、忙しいからといって必ずしも残業する必要はないですね。

―PwCコンサルティングは「これからのコンサル」というコンセプトを打ち出されていますが、残業が少ないというのはまさに「これからのコンサル」というような感じですね。その他のエピソードはございますか?

林さん:まず、女性で活躍されている方が多いです。周りの先輩も女性が多くて、今お世話になっているコーチの方も女性です。

また、産休や育休も取りやすいと思います。男性の先輩がプロジェクトの終わったタイミングでかなり長期間の育休を取られていたのですが、育休明けすぐに昇進していました。PwCの育休推進の意識の高さはすごいなと思いました。

―産休や育休が取りやすい雰囲気もあるのですね! お二人は今後のキャリアについてどのようにお考えですか?

松下さん:「ずっとこれがやりたい」ということはなく、面白いと思っていることを続けていけたら良いなと思っています。今はまだITSCの仕事を始めたばかりなので、それを突き詰めたいという気持ちです。現在参加しているプロジェクトには、システムの設計・開発から参画したのですが、その前のフェーズでは私がどのような役目を果たすことができたのか、とても興味があります。この仕事はシステムの知識だけでなく、クライアントの業務の理解も必要で、経験すればするほど奥の深いものだと感じています。毎日の仕事をコツコツこなしていきながら、この領域のプロフェッショナルを目指していきたいというのが今の展望ですね。

林さん:私もまだあまり決まってないですね。PwCにはまだまだ多くの勉強機会があるので、これからもっと多くの興味が向く先を見つけて、新しいことを勉強し続けていきたいと考えています。

―ありがとうございます。最後に、これを読んでいる学生へのメッセージをお願いします。

松下さん:大学・大学院時代というのは、人生においても比較的余裕のある時期だと思うので、選択肢を狭めず、色んな人と会話をして、色んなことを見たうえで自らのキャリアを考えてほしいなと思います。自分の知っている世界が全てと思わず、自分の知らない世界にも飛び込んでいって、自分の世界を広げると、人生の可能性が広がってより日常が楽しくなるのかなと思います。ぜひ大学・大学院生活を楽しんでください!

林さん:学生時代にはたくさんの勉強の時間と機会があるので、自分に制限を設けず、怖がらず、興味のある領域に一歩踏み出して挑戦してほしいです。そこでかけた時間と得られたすべての経験が未来のどこかで役に立つと思います。

―本日はお忙しい中ありがとうございました。

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