今回の記事では、4月1日に行われる「プレイスメントテスト」について紹介させてもらいたいと思います。
プレイスメントテストとは、一言でいえば入学時点での英語の到達度を測るテストのことです(クラスは3月末に公開済みのため、プレイスメントといいつつこれでクラスが決まるわけではありません)。後述しますが、基準以上の点数をとらなければ留学等のプログラムを受ける義務が生まれてしまいますので、気を抜かず頑張りましょう!
テストの詳細
使用するテストは、「TOEFL-ITP」という形式です。リスニング、文法、リーディングという基本的な3つから構成されていて、なめていると意外と難しいです…。共通テストのように手応えを感じられないかもしれませんが、諦めなければ基準点はとれるので安心してください!
形式:ペーパー
得点:310~677点
構成:リスニング・文法・リーディング
(1)リスニング
北米で話されている標準的な言語を聞き取ります。3つのパート(二人の会話、少し長めの会話、短めの話)に分かれていて、再生は1度きりです。
(2)文法
標準的な文法を問われます。前半は空欄補充で、後半は誤表現の選択です。
(3)リーディング
大学の授業で取り上げられるような様々な分野のトピックについての文章を読みます。
受けないor悪い成績をとったらどうなる?
プレイスメントテストで高得点をとったからといって、成績が上がったり、クラス分けの区分が変わったりなど、ポジティブな特典は一切ありません。しかし、悪い点数をとったときのネガティブな面はあります。一橋大学では、短期語学留学などのプログラムへの参加が全学生に課されていますが、このプレイスメントテストで460点以上をとると免除されるのです。つまり逆にいえば、460点未満を取ってしまった場合は語学系のプログラムへ参加しなければなりません(いわゆる強制留学)。「留学に行ける!」とポジティブにとる人もいるかもしれませんが、正直これらのプログラムには参加して留学に行くくらいなら、正規の留学制度などを使う方がオススメです。
とはいえ、460点が高い壁かといわれれば、実はそうではありません。過去の平均点は530点ぐらい(帰国子女や留学生が含まれていることをお忘れなく)だったそうで、受験や資格試験ほど構える必要はないかもしれません。ただし、筆者の周りには460点以下をとった友人が少なくなく、油断大敵で挑んだ方がいいでしょう。
また、このテストは一発勝負ではありません。仮に最初のテストで基準点未満となっても、私費でテストを受検し、基準点以上取れば大丈夫です。
まとめ
以上をまとめるとプレイスメントテストは、
・TOEFL-ITPという英語のテスト
・クラス分けには関係ない
・460点以上とればいい(平均約530点)
・あまり構える必要はない
・ただ、460点未満だと厄介なので要注意。諦めないで!
という試験です。正直謎システムですが、一橋大学のグローバル志向がうかがえるような気がしますね。
最後に先輩からのアドバイスですが、1年生の春が英語力のピークとなる大学生は少なくありません。プレイスメントテストの有無にかかわらず、英語の授業を受けて英語力を維持したり、就活や留学でも使うTOEICやTOEFLなどの試験を早いうちに受けたりしてください!特にグローバルに活躍したい人、卒論や授業で英語の論文アレルギーになりたくない人は、英語の勉強の継続をおすすめします!