2023/06/05
【PwC】多様性を尊重する、これからのコンサル
米国ノースカロライナ州に本社を置く世界最大の金融機関の一つ。個人、企業、機関投資家に対して、銀行業務、投資業務、資産運用業務、その他の財務管理およびリスク管理のための商品やサービスを幅広く提供している。グローバルにおいては、世界35カ国で事業を展開、ウェルスマネジメント、コーポレートバンキング、投資銀行業務、多岐にわたるアセットクラスでのトレーディング等、世界各地の事業法人、政府、機関投資家などのクライアントにサービスを提供している。
歴史も深く母体となったマサチューセッツ・バンクが1784年に業務を開始以来、240年にわたり、米国のみならず世界の経済発展に欠かせない経営資源や資本を提供してきた。
2009年1月にバンク・オブ・アメリカが米系証券トップ3の一角と言われていたメリルリンチを買収した。これを受けて、両者の企業向け業務と投資銀行業務は統合され、同年9月には、ブランド名をバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチに統一した。
同社は2社の法人を通じて日本で業務を行っている。その一つがBofA証券株式会社だ。事業会社、金融機関、政府機関などのクライアントを対象に資本市場業務や投資銀行業務、株式や債券のトレーディング、その他のアドバイザリー・サービスを提供する。
もう一つは国際的に事業を展開するバンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ 東京支店だ。日本企業や外国法人の日本拠点を対象に、円・外貨口座開設や送金、信用供与、バンクノート業務等の金融商品・サービス等を提供している。
BofA証券株式会社の日本における近年の沿革は以下の通り。
2006年10月、メリルリンチの資産運用グループをブラックロックと統合して新会社の5割弱を所有。 メリルリンチ・インベストメント・マネジャーズ株式会社はブラックロック・ジャパン株式会社に社名変更した。
2009年1月、メリルリンチ・アンド・カンパニー・インクがバンク・オブ・アメリカ・コーポレーションの直接完全子会社となる。
2012年12月、メリルリンチ日本証券はメリルリンチ日本ファイナンス株式会社及び三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社のそれぞれの持ち分をすべて売却した。
2019年10月、バンクオブアメリカ・メリルリンチのブランド名をバンク・オブ・アメリカに統一した。
2020年11月、メリルリンチ日本証券株式会社はBofA証券株式会社に商号変更した。
同社は、環境、社会、ガバナンス(ESG)を重視し、責任ある成長戦略の推進として、次の8つのビジネスラインを一貫し、企業理念の反映や説明責任の遂行、ビジネス機会の追求とともにクライアント・地域社会への貢献に注力している。
1:リテール
2:プリファード・アンド・スモールビジネス
3:メリル
4:バンク・オブ・アメリカ・プライベート・バンク
5:ビジネス・バンキング
6:グローバル・コマーシャル・バンキング
7:グローバル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンキング
8:グローバル・マーケッツ
また、理念である責任ある成長とは以下の4つの柱で構成される。
1:いかなる状況でも成長すること
2:お客さま本位の業務運営を行いながら成長すること
3:リスクを管理しながら成長すること
4:持続可能な成長であること
持続可能とは、地域社会に貢献や従業員にとって働きやすい職場を意味し、さらに優れた経営を行うことだ。こうした努力が従業員、従業員の将来性、クライアントや地域社会・株主へと還元される。
責任ある成長を遂げるため環境、社会、ガバナンス(ESG)の原則に基づいた取り組みを通じ、働きたい企業、投資したい企業、ビジネスパートナーにしたい企業としての信用と信頼を構築していく。さらに国連の持続可能な開発目標(SDGs)に示されている世界規模での主要課題解決に向け、資本市場の流動性を高め、金融システムに携わるすべての関係者に働きかけるよう、積極的に取り組んでいることが同社の特徴・強みといえよう。
取り組みの一環として同社が長年にわたりパリ協定を支持していることから、2007年に低炭素社会への転換を促進のため「環境ビジネス・イニシアチブ」を発足。このコミットメントのもと、投融資、資金調達、アドバイザリーやその他の金融ソリューションを通じ、再生可能エネルギー、低炭素交通、持続可能な水資源や農業など、様々な分野において環境を重視した取り組みへの移行を支援している。
また、自社の事業運営におけるカーボン・ニュートラルを2019年に達成しており、現在は2050年を目標に、クライアント向けの金融サービス、自社の事業運営及び外部業者を含むサプライチェーンを通じて温室効果ガス(GHG)排出ネット・ゼロ達成を目指している。
ほかにも、取り組みとして急速に成長するグリーンボンド市場の牽引、フードドライブ(食品寄付)等、芸術・日本における慈善活動や文化支援の取り組みを行っている。
一例として2022年5月に東京国立博物館所蔵の国宝「松林図屛風」の動画をオンラインで世界に公開した。
近代水墨画の最高傑作とも称される「松林図屛風」は、博物館でも通常は年に一度、2週間しか公開されない大変貴重な作品だ。その魅力を広く世界に紹介するため、東京国立博物館の監修のもと、同館銭谷眞美館長による日本語の解説を英語字幕とともに鑑賞できるよう動画を制作した。
今回の試みは同社が2021年にはじめた、世界中の選りすぐりの芸術作品を紹介する動画シリーズ「Bank of America Masterpiece Moment(バンク・オブ・アメリカ・マスターピース・モーメント)」の一つで、「松林図屛風」は唯一アジアから選出された作品になる。
同社はこのプログラムを通じて、新型コロナウイルス感染症の影響により美術館・博物館が直面した財政面の問題を支援するだけでなく、芸術や文化のさらなる普及と発展への貢献を目指す。
同社は、ワンチームの力で卓越したプレゼンスの確立というスタンスとしてワンチームとして動ける結束力が競争力の源泉だという。世界情勢や市場の動きなどさまざまな情報を分析するリサーチ力や時代の変化をポジティブに捉え最適解を探るアグレッシブさ、取引の決済、書類のチェックなどを行うオペレーション、パフォーマンス向上のため最新の情報技術を導入する技術者。
そのすべてがプロジェクトの最前線に立つメンバーとして自らの力を発揮し、チームでのパフォーマンスを最大化する。同社の真価とは、まさにそういったチームでの総合力を、クロスボーダーで出すことができるという部分にある。
さらに、国境を越えたメンバーたちと認識を合わせてプロジェクトを前進させていくことが、当社で活躍する上で欠かせないポイントだという。変動するグローバルマーケットにおいて変化をいち早く、そしてポジティブに捉え、ベストなソリューションを模索していく柔軟性も今後の金融業界で成功を収めるために必要なマインドだと考えらえる。
そういった人材が個性を発揮できる環境づくりは、同社がよりグローバルなプレゼンスを獲得していくためにも最優先事項だ。投資銀行部門のバンカーからキャリアをスタートした日本拠点の社長をはじめとして、最前線で活躍する社員が安心して働ける環境を何よりも重視し、社員目線で取り組むことを大切にしている。新型コロナウイルス感染症が急拡大する以前から、いち早くリモートワークを導入するなど、業務時間の管理を徹底し、長時間労働の抑制に成功している。さらに女性のキャリア支援や育休後の復職支援などにも積極的に取り組んでいる。*1
ES・webテスト→録画面接→面接(2対2)→面接(2対2)→ジョブ→スーパーデー
夏(7-10月初旬)、冬(1月)
社員には明るい人が多いとされる
オリジナル
録画面接
面接(2対2) 通常の面接
面接(2対2) 通常の面接
【夏】
3日間のジョブが1ターム
通常のM&A提案
【冬】
3日間のジョブが1ターム
通常のM&A提案
初日にテストあり
スーパーデー
マネージングディレクター(Managing Directors/MD)と複数回面接
夏:約10名
東大、京大、慶應が中心
ベース(約1200万円)+サインボーナス+ボーナス
企業名 | Bank of America(バンク・オブ・アメリカ) |
設立日 | 1928年(米国) 1998年(日本) |
代表者 | 代表取締役社長 笹田珠生 |
本社住所 | 〒103-8230 東京都中央区日本橋一丁目4番1号日本橋一丁目三井ビルディング |