【3分でわかる】三菱総合研究所 - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

企業説明

三菱総合研究所とは

三菱総合研究所(MRI)は、シンクタンク事業からコンサルティング事業、システム開発まで幅広く手がける日本を代表するシンクタンクの一つである。同社は1970年に三菱創業100周年の記念事業として、グループ会社の共同出資により設立された。高度経済成長の影響を受けて1970年前後に多く設立された民間シンクタンクの一つであり、長い歴史を有する。

創業以来蓄積された経験や信頼関係を強みとして、社会性や先端性の高いプロジェクトを提供している。MRIには、電気から情報、建築、エネルギー、化学、環境、数学などの自然科学、および経済、経営、法律、教育などの社会科学、それぞれに多くの研究員が在籍している。先端技術の動向や各国の政策動向を把握する彼ら専門家の知見は、特に中長期的な成長戦略に効力を発揮する。実際に5年後から10年後のビジョン策定や、新規開発事業を手がけるプロジェクトが多い。

また、官公庁を巻き込んだ大規模なプロジェクトを多く手がけているのもMRIの特徴である。長年の政策提言や各省庁との提携実績から、新たな産業創出を実行まで支援している。

他業界から官公庁まで巻き込んだ、社会課題解決のリーダー

MRIの強みは、企業や官公庁、大学、自治体など多岐にわたる団体との連携による、社会へ与える影響力の大きさである。

新たな技術やシステムを導入するには、事業的な課題のみでなく社会課題を克服する必要がある。自動車の自動運転技術の例で言うと、社会制度や法規制をどうするのかという問題が考えられる。このような課題は複数の省庁が関わり、動き始めるまで時間も長くかかることから、通常の企業では支援が難しい領域である。しかし、MRIには各省庁との提携実績と強固な信頼関係があり、彼らを巻き込みながら社会課題の解決まで一貫して担うことができる。

現在進行しているプロジェクトを一例紹介する。MRIは100億人が豊かに暮らせる持続可能社会の構築のため、課題の抽出から検討、取り組みまでを行うことを目的とした組織「未来共創イニシアティブ(ICF)〜プラチナ社会を実現〜」に参画している。この組織にはベンチャー、企業、大学、自治体の500以上に及ぶ団体が在籍しており、多様な会員を基盤としてエコシステムの構築と社会改革への提言と実現が目指されている。社会課題の解決に貢献して財務価値だけでなく、社会価値を高めることで、豊かな未来共創を目指す同社の姿勢がよく表れている。

DX戦略の支援と実現

MRIは近年の企業のトレンドであるDX(デジタルトランスフォーメーション)を反映して、デジタル関連の課題への提言、支援、実現を多く手がけているようになっている。ビッグデータ解析やAI活用の技術力を活かした各企業への提案を行っている。しかし、事業課題の解決に留まらず、顧客の背後にある社会課題解決にも取り組むのがMRIの特徴だ。社会のデジタル改革の推進課題とそれを解決する道程を「DXジャーニー」として解決法を模索している。

また、先端技術の開発や実装にも積極的だ。独自のデジタル地域通貨プラットフォームを開発し、地域課題解決につながる行動変容を促すサービス「Region Ring」を提供している。このサービスはSDGsポイントによる行動変容を測る社会実験として活用されている。

働き方、キャリアの特徴

MRIでは、自分で仕事を定義し、顧客や周囲の人々を巻き込みながら実行する力が求められる。シンクタンクの業務は依頼に対して個性を発揮しながら顧客の満足を得る仕事である。そのため、専門分野に関する深い知見のみならず、顧客の意図や背景を汲み取る洞察力や高いコミュニケーション能力、課題を完遂する力が重要だ。また、高度な専門性をもつ他の社員とのネットワークを通じて新たな意見を取り入れたり、自分の考えを相対化したりできるかどうかが仕事の成否に大きな影響を与える。

働き方・キャリアの特徴としては、顧客や同僚との信頼関係を構築し自らの専門性を深めることが重要であることから、同じ業界に留まる人が多い点が挙げられる。組織に壁がなく、人間関係がフラットで多様な専門家が議論し互いに高めあう文化がある。社会に多大な影響を与える未来志向の仕事が多いからか社会貢献意欲の高い社員も多く、働きやすい職場と言えるのではないだろうか。

この先の閲覧には大学メールアドレスの認証が必要です

大学メールアドレスを認証する

企業情報

企業名 三菱総合研究所
設立日 1970年5月
代表者 代表取締役社長 籔田 健二
本社住所 〒100-8141 東京都千代田区永田町2-10-3
従業員数 約1,000名(単体)
資本金 63億3624万円