【3分でわかる】グーグル(Google Japan) - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

企業説明

Googleの会社概要・活動内容

Google LLCは、米国カルフォルニア州マウンテンビューに本社を置く多国籍テクノロジー企業である。現在世界50 か国に 60,000 名を超える従業員を抱え、サーチエンジン技術、オンライン広告、クラウドコンピューティング、ソフトウェア、AI、そして電子機器などのサービスを中心に提供している。前身のGoogle Inc.は、同社の各ビジネスユニットが独立して活動することでより早くビジネス決定を行えるよう、2015年10月にAlphabet Inc.と社名変更及び組織変更を行った。現在Alphabet Inc.の下には、Google LLCと、Google Inc.の保有していたその他のサービスという2つのビジネスユニットが存在する。Alphabet Inc.のYouTube、Android 、 Gmail、Google Workspace、そして何よりGoogle 検索には、世界中に数十億ものユーザーがいる。Google の企業使命はシンプルで、「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使いやすくする」ことだ。Forbes社が企業のレベニューや過去3年のEBITなどから算出してランク付けする「World’s Most Valuable Brands」の2020年発表によると、GoogleはAppleに次いで2位となっている。
Google創業者のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの2人が出会ったのは、1995 年のスタンフォード大学だ。ラリーがスタンフォード大学院への進学を考えていたとき、彼にキャンパスを案内したのがサーゲイだった。2人は寮の部屋を仕事場として、リンクを使用して個々のウェブページの重要性を判断するBackrubという検索エンジンを作り上げ、その後Backrub をGoogleという名前に変更した。この「Google」という名前は、1 の後にゼロが 100 個並んだ値を表す「googol(ゴーゴル)」という数学用語をもじったものである。その後数年間で、Google は研究機関のみならず、シリコンバレーの投資家たちの注目も集めるようになり、1998 年 8 月、Google Inc. が誕生した。それをきっかけに彼らは職場を大学寮からオフィスに変更したのだが、そこはカリフォルニア州メンローパークにあるスーザン ウォジスキ(現在の YouTube の CEO)所有のガレージだった。数年後、エンジニアの採用、営業チームの構築、初めてのオフィス犬「ヨシュカ」の採用などを経て、会社は急成長を遂げた。

Googleの特徴や価値観

日本ではYahoo!の検索エンジンが根強い人気を誇っており、2021年では凡そ18%の人がYahoo!をメインに利用すると回答している調査結果がある。しかし、世界の検索エンジンシェアはGoogleが圧倒的な強さを誇っている。StatCounter社の調査によると、2022年11月時点のデスクトップ、タブレット、モバイルでの検索エンジン世界シェアは、1位がGoogleでなんと92.21%、2位がMicrosoftのbingで3.42%、3位がYahoo!で1.23%となっている。尚、本調査が開始された2009年の時点でGoogleの世界シェアは既に90%を超えていた。この数字だけでGoogleがいかに影響力のある企業であるかがわかるだろう。
この勝敗を分けたのは何なのか。実は2004年頃までは、各サーチエンジンで現在のような差はなく、トップ3社は30%前後のシェアを持っていた。つい十数年前まで、サーチエンジン各社は検索自体を収益化するビジネスを展開しており、広告主はお金さえ払えば検索結果の上位に自分のウェブサイトを持ってくることが可能だった。しかし、Googleは当初より他社と違うビジネスモデルを展開していた。同社のアルゴリズムは、広告主の払う金額だけでなく、ページのクオリティ、リンクの数や検索単語との関連性の強さ等、多くの要素を組み合わせたものだった。その結果、サーチエンジンを利用する人がより正確に求める情報にたどり着くことができ、ユーザーからの信頼によってGoogleはシェアを順調に伸ばしてきたという歴史がある。
さらに、ユーザーを楽しませるGoogleの遊び心も同社の特徴といえる。Googleのサーチエンジンを利用したことがある人は「Doodles」を少なからず1度はクリックしたことがあるのではないだろうか。Doodlesとは、Googleサーチエンジンを立ち上げた時に表示されるGoogleロゴが、祝日や偉人の記念日、世界的なイベントなどに合わせてユニークにデザイン変更したもので、そのロゴをクリックすると関連するイベントの検索結果を表示してくれる。例えば2022年サッカーワールドカップの時は、ロゴの周りにその日の対戦国の国旗デザインをあしらった。このDoodlesが始まったのは1998年に遡る。創業者のラリーとサーゲイが米国の砂漠で行われるバーニング・マン・フェスティバルという有名なイベントに参加する際、Googleの2つめの「o」の背景に、背中合わせのくの字のようなフェスティバルのマークを置いた。Googleユーザーに対して、創業者の2人がこのイベントに参加するため休暇中だということを、企業のシンボルともいえるロゴをもじることでユーモラスに伝えたのだ。重要な事柄を世に知らせるために、企業ロゴをデコレートするアイディアはこの時に生まれ、今では世界各国の祝日や歴史、偉人をユニークなデザインで伝え続けている。
Doodlesは世界各国で需要が高まっており、例えば日本の子どもの日や七夕など、その国独特の文化を表すDoodleも多く制作されている。GoggleではDoodles専用のイラストレーターやエンジニアのチーム(Doodlersと呼ばれる)が日々創作活動を行っており、今までに作成されたDoodlesは5,000を超える。

Googleの最近の動向

Googleでは、すべての人が利用しやすいモビリティの推進の一環として、世界に1億3千万人以上いる車椅子利用者に役立つツール「Accessible Places(車椅子対応の場所)」機能をGoogleマップに追加した。本機能は、バリアフリーの対応状況をよりわかりやすくマップに表示するもので、車椅子対応の出入口が車椅子のアイコンで表示されたり、バリアフリーの座席、トイレ、駐車場があるかどうかを確認できる。現在では、世界1,500万か所を超える場所のバリアフリー情報を掲載しており、継続的に情報は追加されている。また、駅構内における車椅子対応のナビゲーション機能も近年追加された。この機能は、東京、シドニー、サンパウロ、ボストン、プラハ、ブダペスト、ロンドンなどの都市で提供されている。東京では、東京オリンピックに先駆け、2020年5月より提供が開始されたが、ベビーカーを利用する保護者にも有用なツールだ。

また、Googleではサスティナビリティの取り組みも重要視しており、特に3つの主要分野に注力している。1つ目は、エネルギー消費における化石燃料への依存から脱却し、全世界で24時間365日カーボンフリーなエネルギーにより事業を運営すること。2つ目は、事業、プロダクト、サプライチェーン全体で限りある資源を可能な限り再利用し、Google以外にも同様の取り組みを広げること。3つ目は、2030年までに自社が消費する120%の量の水を補給し、Googleが事業を運営している地域における水の安全性と生態系の維持を積極的にサポートすることである。
サスティナビリティの実現に向けては、テクノロジーツールの一つとして、Googleは2018年にEnvironmental Insights Explorer(EIE)を発表している。EIEは世界40,000の都市が利用できるオンラインツールで、CO2排出量を削減するために、政策立案者に役立てられている。このツールでは、建物や交通に由来する温室効果ガスの推定排出量、屋根置きの太陽光発電による温室効果ガス削減予測量、大気汚染状況、樹木面積が確認できる。EIEでは、各都市が質の高いデータに基づいた政策を講じ、2030年までにCO2排出量を年間1ギガトン削減できるように支援することを目標にしている。これは1億2000万世帯以上の家庭から排出される二酸化炭素量に相当する(米国平均に基づく)。EIEを活用している都市の内の1つが京都市だ。京都市は、太陽光発電設備の設置ポテンシャルに関するデータを、太陽光発電プラットフォームを構築の際の参考データとして活用した。また同市では、COVID-19による交通機関の利用変化が、運輸部門のCO2排出量に与える影響の把握についても同ツールを活用している。

グーグル合同会社/Googleでの働き方・キャリア

2001 年 9 月、Google は初の海外拠点となるオフィスを東京渋谷に開設した。以来、Google の日本オフィスでは、 性別、国籍、障害の有無など、多様なバックグラウンドを持った従業員が、自分らしさを生かしながら数々のプロジェクトに取り組んでいる。現在は、東京渋谷と六本木の2拠点にオフィスを、大阪の梅田に拠点を構えている。

日本のオフィスは、ローカリゼーションだけでなく、エンジニアの場合ほぼ全ての人が全世界のユーザを対象にしたプロジェクトで働いている。そのため、業務遂行に英語でのコミュニケーションは必須だ。採用はレジュメを含め、基本的に英語で行われるが、希望すれば採用工程の一部(すべてではない)で日本語での面接も対応可能だ。業務に支障がないレベルの英語力は求められるものの、入社後も英会話など様々な英語スキル上達のためのトレーニングが複数用意されている。Google では、働くことを希望するすべての人がGoogle に対する理解を深め、十分な情報に基づいて適切な職種に応募してもらえることを目標としている。各チームのサイトや採用チームの YouTube チャンネル、勤務地に関するページ、また、Google のブログおよび福利厚生に関するページなどで、企業の情報を詳しく公開している。また同社では、アファーマティブ アクション(積極的差別是正措置)を採用するなど、機会均等の職場であることを誇りとしている。人種、肌の色、家系、信仰、性別、国籍、性的指向、年齢、市民権や配偶者の有無、障害、性自認、軍役経験に関係なく、均等な雇用機会を約束している。

Googleでは、日本の一般的な新卒採用活動は行われない。全世界共通の募集職種検索ページ(https://careers.google.com/jobs/results/?hl=ja_JP)から、自身のスキルや希望する勤務地などを入力して、条件に一致する求人情報を探すことになる。応募可能な職種の数は、30 日ごとに 3 つまでだ。検索フィルタは日本語に対応しているが、募集要項は英語のみである。Googleでは様々なインターンプログラムも行っており、同じページで募集がかけられる。エンジニア系でないビジネス部門のインターンシップでは、MBAインターンシップの他、大学 4 年生を対象として 10 月に募集を開始するBOLD インターンシップというものがある。参加者は、セールス、マーケティング、人事にまたがるチームに加わって、課題を見つけ、解決策を講じるために協力しながら、クライアントやユーザーにとって有意義な変革を促す活動をする。これらはすべて、Googleで今後働くことを希望する学生がスキルを磨いて経験を積むことにつながる。ソフトウェア エンジニアリング インターンシップについても、大学生、大学院生、博士課程の学生を対象として全世界で実施しており、随時応募を受け付けている。
ほとんどの Google 社員は、現在の職種の面接を受ける前に Google の他の職種に応募した経験があり、不採用の多くはスキルや経験のせいではなく、タイミングが合わないことが原因だという。初めての応募で不採用となっても、諦めずに他の職種への応募を続けて欲しい。

同社は働き方に関しても、新しい試みを多く採用しており、年に4週間「どこからでも働ける」制度や、毎週2日間在宅勤務を行うハイブリッドワークモデルを殆どの職種で採用している他、完全にリモートワークの職種も世界中に存在する。また犬好きには朗報だが、Googleではオフィスに愛犬を連れて行ける。1999年にオフィス犬「ヨシュカ」を迎えて以来、Googleで働く人「Googlers」の愛犬は「Dooglers」と呼ばれ、本社の米国カルフォルニア州マウンテンビューには、Dooglers専用のドッグパークまであるドッグフレンドリーな企業だ。

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企業情報

企業名 グーグル(Google Japan)
本社住所 〒150-0002
東京都渋谷区渋谷 3-21-3
渋谷ストリーム