【3分でわかる】Meta(旧:Facebook) - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

企業説明

Metaの会社概要・活動内容

Meta(旧: Facebook, Inc.)は、人々がつながり、自分らしいコミュニティを見つけ、さらにはビジネスを成長させるために役立つさまざまなテクノロジーを開発している多国籍テクノロジー企業である。米国カルフォルニア州メンローパークに本社を置き、世界中に50以上のオフィスを持つ。同社は、ハーバード大学の2年生だったマーク・ザッカーバーグと共同創業者のダスティン・モスコヴィッツ、クリス・ヒューズ、エドゥアルド・サヴェリンが、ハーバードの学生同士がつながるためのソーシャルメディアとして、「Facebook」を2004年2月に創設したことから始まる。Facebookは、最初の24時間で1,000人を超えるハーバードの学生がユーザー登録をし、その年の春には他のアイビー・リーグ(Brown University, Columbia University, Cornell University, Dartmouth College, Harvard University, Princeton University, the University of Pennsylvania, Yale University)にも利用者が拡大した。そして2004年の終わりには100万人以上のユーザー数になるなど、爆発的に広がりを見せた。現在では世界中でおよそ20億人のデイリーユーザーがFacebookを活用している。Metaの提供する他のアプリも含めると、世界中で30億人のデイリーユーザーがおり、四半期ごとの同社発表によるとその数は今も増え続けている。

たったひとつのアプリから始まった同社は、現在Facebookの他にも、Messenger、Instagram、WhatsApp、Oculus、Workplace、Portal、Calibraといった多岐にわたるサービスを提供していることから、2021年10月28日に新しい企業ブランドMetaを発表した。ギリシャ語で「beyond(~の先/~を超えた)」という意味を持つ新たな企業名Metaは、幅広いポートフォリオでビジネスをやっているということ、そして、メタバースの構築を長期的な企業ビジョンとして掲げることが込められている。

「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」を企業ミッションとしており、企業理念の一つ、「すべての人に役立つサービス」を実現するため、広告をビジネスモデルとすることで一般ユーザーにサービスを無料で提供し続けている。

Metaの特徴や価値観

Metaは人と人をつなぐ技術の未来である「メタバース」をリードする会社として新たなスタートを切っており、ソーシャルテクノロジーの進化に貢献するため、2次元的なスクリーンの先にある没入型体験のメタバースの実現を目指して取り組むとしている。Metaを含むBig Techの5社(Alphabet (Google)、Amazon、Apple、Meta、Microsoft )でも競争が始まり、近年よく聞く言葉となったメタバースは、現在のSNSの進化形であり、モバイルインターネットの後継者と言われている。メタバースは、物理的に同じ場所にいない人と繋がるという点ではインターネットと同様だが、時には3次元に拡張し、時には現実世界に投影することで実際に一緒にいる感覚にさらに近づける技術である。どこでもドアのように簡単に行き来できるデジタル空間の集合体を想像すると簡単かもしれない。インターネットで世界中の情報がすぐ手に入る現在の世界から、ありとあらゆる人種、年齢、性別、文化の人々を、さらに身近なものに変容させることが期待されている。例えばゲーム好きな人は、ホログラムを使って地球の裏側の友人が目の前にいるかのようにチェスを楽しむことができ、ファッションやショッピングが好きな人は、お気に入りのブランドの世界観が表現された仮想空間を行き来したり、世界のあらゆる場所で行われる新製品発表イベントにその場にいるかのように参加したりできる。音楽が好きな人は、2Dの画面ではなくバーチャルなコンサートですぐ隣にいるかのように友達と音楽を楽しむことが可能だ。仕事においても、他の参加者の顔が並んだ小さな画面を見るリモート会議ではなく、全員が同じ部屋で1つのテーブルを囲む体験もできる。

人と人とがつながるSNSをビジネスの中心においているMetaは、他のBig Techと比べてもメタバースとの親和性が高い。メタバースの第一歩として、Metaは2014年に、ビデオゲーム用VRヘッドマウントディスプレイのOculus Riftで有名なOculus VR社を買収している。現在その技術はMeta Questとして提供され、ゲームに留まらず、仮想空間で友人と参加できる様々なフィットネスや、仕事でのリモートコラボレーションツールHorizon Workrooms等に活用されている。特にHorizon Workroomsは、バーチャルミーティングルームで、アバターやビデオコールで同僚とコラボレーションできる点でリモート勤務が増加した昨今需要の高まりが期待できる。Horizon Workroomsの特徴は、このサービスは仮想空間だけではなく、現実世界と仮想世界を融合させ、相互にリアルタイムで影響し合う空間を構築する複合現実であるという点だ。バーチャルミーティングルームへ、連動する現実世界にある自身のパソコンやキーボードを持ち込むことができるため、仮想空間の机の上にも自分の仕事道具が並ぶのだ。アプリを使えば、自身のパソコン内のデータにも全てアクセスできるため、VR内にいながらオンタイムでメモを取ったり、ファイルやデスクトップを共有することも可能なため、まさにオフィスにいるかのように仕事ができる。

Metaの最近の動向

Metaでは、人と人とがつながるコミュニティツールであることに留まらず、膨大な利用者数とサービスの汎用性を生かし、人と人とが支え合うことを支援するツールの開発を通して社会貢献を果たしている。

例えば、Metaのアプリは、災害や事件に見舞われた人々が自身の安否を知らせるツールとして利用されることが度々あった。そして2014年にフィリピンを襲った台風ルビーをきっかけに、Facebookで「セーフティチェック(災害時安否確認)」機能が開発され、ユーザーが簡単に安否を伝えられるようになった。また、2015年にはパリで起きた同時多発テロを受けてセーフティチェックの対象が自然災害以外にも拡大され、現在では、地震、ハリケーン、銃乱射事件、建築物の倒壊などの災害や事件が発生した場合、世界各国の災害報告機関からFacebookに警報が入り、その地域にいるユーザーに無事を報告するよう依頼する知らせが届くようになった。この機能により、ユーザーはワンクリックでFacebook上でつながる友人へ安否を報告することができる。

また、2014年にSNSで広まった「ALSアイスバケツチャレンジ」によって人々の意識が高まった現象を途絶えさせないため、ユーザーが最も関心のある慈善活動を支援することを可能にする募金キャンペーンツールを構築した。現在ではFacebookとInstagramの両方を通じて、多くのユーザーが様々な募金キャンペーンに参加しており、世界最大のソーシャルメディアだからこその結果を出している。例えば、2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症関連の募金キャンペーンでは1億ドル(凡そ136億円)を超える寄付金が集まったが、その半数以上は、1件25ドルの小さな寄付が占めている。無理のない小さな寄付が集まり、大きな力となった例だ。現在までに、FacebookとInstagramでの募金キャンペーンを通じて非営利団体と個人による慈善活動に50億ドル(凡そ6,800億円)を超える寄付が寄せられている。

企業としても様々な慈善事業に投資をしている他、サスティナビリティに対する目標と投資も行っている。世界18か所にあるデータセンターでは再生可能エネルギーの100%利用を達成しており、2021年に新たに開設した6つのデータセンターでは、人や環境について考慮した建物やデザイン、街等を評価する国際的な認証制度の一つ、LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)のゴールド認証をいずれも取得している。

Facebook Japan株式会社/Metaでの働き方・キャリア

Facebeook Japan株式会社は、米国Meta社の日本法人である。2010年2月に設立され、現在は東京都港区虎ノ門に本社を構える。同社はCOVID-19の流行のため、全世界の社員が原則リモートワークとなっていたが、現在は緩和され、ハイブリッド体制となっている。

Metaでは日本の一般的な新卒採用活動は行われておらず、就職するには世界共通のMeta採用ページから空きポジションを見つけ、そこから応募することになる。大学生や大学院生に向けたインターンシップについても同ページで募集がかかり、自分からアクティブに情報を収集する必要がある。新卒での就職を希望する場合は、希望する職種で求められる学位(各分野のPhDが採用条件になっているポジションも多い)や資格の取得、研究を行うだけでなく、インターンシップにも応募して経験を積むのが望ましい。大学2年生以降が対象となるため、2年生でインターンシップに参加した場合は翌年も参加するか声がかかる場合がある。また、希望するポジションの募集が見つからない場合でも、レジュメや自身のLinkedInのリンクを採用担当者に事前に送り、将来の空きポジションの候補者として登録することも可能だ。その際、Metaではフルリモートワークのポジションも数多く存在するため、リモートワークの希望有無も申請できる。尚、Metaの採用ページは英語のみである。日本のポジションについても英語のレジュメ作成が必要になり、ビジネスレベルの英語は身につけておく必要がある。

特にポジションの多いエンジニア職は、新卒であってもキャリアであっても、全員6週間のトレーニングプログラムであるブートキャンプに参加する。ブートキャンプでは、Meta内のあらゆるエンジニアリングワークに触れることができ、ブートキャンプを通して、その人が最も強みを発揮でき、熱意を持って働くことができる部門を会社は特定する。この期間はシニアエンジニアがメンターとして付き、実際にアプリのユーザーに影響する様々なタスクが課されるOJT型のトレーニングを受けるが、新しく採用された人材同士の絆を深めるとともに、社内の様々な部署とのネットワークづくりというメリットもある。

Metaでは、ダイバーシティを重視しており、企業内のダイバーシティはオプションではなく必須だと言い切る。2014年以降、同社では世界中の社員の多様性指標を公表しており、多様性を加速させるための将来プランも公開している。 現在Metaで働く社員全体の37.1%、管理職の36.7%が女性である他、米国のMetaで働く人の10.0%がLGBTQ+のコミュニティーメンバーだ。

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企業情報

企業名 Meta(旧:Facebook)