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KPI「Key Performance Indicators」は日本語で「重要業績評価指標」と言われ、組織の目標達成の度合いを定義する補助となる計量基準群である。

KPIには財務指数としてのKPIから、行動目標、施策が予定通り進んでいるかを評価する、活動やオペレーション関連のKPIなど、様々なレベルでKPIが存在している。

財務指数としてのKPIは経営陣などが経営計画の段階において、決算時期ごとなどのKPIの数値をあらかじめ設定し、目標値が達成されていない場合には見直しを行い、それをプロセスにおけるKPIに落とし込んでいく。

財務指数としてのKPIに連動し、マーケティング、営業の現場(訪問件数、受注件数、対応件数)などにはKPIが設定されていることが多い。

KPIは最終の目標ではなく「目標値に対する状況を示す指標」であり、あくまでも行動の経過における指数であり、目標を達成するために実行すべき行動や、プロセスを評価するための基準となる。

経営、営業活動においては、適切なKPI設定が有効といわれている。目標達成に向けてKPIを設定する際にはその活動や要因ごとに過去の数値と比較、見直しを行い修正点を分析して、改善点を見つけ客観的かつ数字に基づいた指標を設定することが必要となる。定めたKPIが適切でなかった場合は、指数の見直、修正することが必要となり、行動の指数として考えると見直しの期間は、週次、月次など短期間で考えたい。

KPIの達成に向けては、KGIの設定が必要とされている。KGIとは「Key Goal Indicator」は日本語で「重要目標達成指標」と言われKPIが「目標値に対する状況を示す指標」に対して「達成すべき最終目標」を示す。理念や目的のようなものではなく最終的な指標、数値となる。

KPI、KGI具体例として、KGIを「来年度の売上高を1億円」と定め、KPIは「今年度の顧客訪問件数は100件、新顧客獲得数は50件、成約件数は20件」とKGIを達成するために、KPIを定める。KPIも数値化されているためその達成のために活動を行うこととなる。このように考えると、KPIが効果的に機能するためには、経営陣が定める財務関連のKPIと現場レベルで考える、営業やオペレーションのKPIが連動していることが求められる。また、最終的な目標となるKGIも有機的に連動する必要であることがわかる。

現在、様々な事業や現場で「どのくらいのKPIを考えているか」と問われることが多くなっている。最終の目標、目的も重要だが、それを達成するための過程の活動やアプローチが問われているといっても過言では無い。どのような経営、営業努力を行ってきたのかプロセス部分もしっかりアピールすることが重要である。