アライアンス(航空連合) - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

現在世界には、大きく分けると3つのアライアンスが存在し、大手と呼ばれる航空会社は下記のいずれかのアライアンスに所属をしている事が多い。

【 スターアライアンス 】
1997年に設立された、世界で初めての航空連合。日系航空会社ではANAが加盟し、2021年10月現在、26の航空会社がメンバーとなっている。

【 ワンワールド 】
1999年に設立され日系航空会社ではJALが加盟。2021年10月現在、14の航空会社がメンバーとなっている。

【 スカイチーム 】
2000年に設立された航空連合。日系の航空会社で加盟している会社はなく、アメリカのデルタ航空や韓国の大韓航空が加盟している、2021年10月現在、19の航空会社がメンバーとなっている。

航空会社がアライアンスに所属する目的としては、航空路線の拡充、マイレージ共有化による顧客の囲い込み、空港施設などの設備の共有が挙げられる。

航空路線の拡充とは、アライアンス内の航空会社の路線に自社の運航便名をつけるコードシェアが挙げられる。これにより、自社のとして路線を持っていない区間も自社便としてお客様から予約を受けることが可能になるため、収益やサービスの向上につながる。

次に、マイレージの共有化がある。アライアンスに所属する以前は顧客はそれぞれ搭乗する航空会社のマイレージカードを保持する必要があった。しかし同じアライアンスに加盟する航空会社であればマイレージが共有できるようになるため、1社のカードを持っているだけで同アライアンス内であれば効率的にマイルを貯めることができるようになった。これにより、マイルを貯めたいと思う顧客をより強く囲い込みができるようになり、航空会社としてのメリットも多くなっている。

最後に、空港施設の共有化である。こちらもコードシェア便やマイレージの共有化と同じく、同じアライアンス内でチェックインカウンターや、空港ラウンジを共有化するなど設備投資への資源の最小化などにも活用されている。

アライアンスは簡単に言うと、航空会社同士の業務提携でありそれぞの航空会社が不足している点を他の航空会社で補うという、持ちつ持たれずと言った関係性とも理解できる。お客様の中には、〇〇アライアンスの航空機で旅行に行きたい!といった要望を持たれている方も多いため、将来旅行業界への就職を目指している方であれば主要航空会社が所属するアライアンスは頭に入れておいて損はないだろう。また昨今では、LCCなどアライアンスに属さない航空会社も多数出てきているので注意も必要である。