コードシェア - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

コードシェア(コードシェア便)とは2社以上の航空会社によって共同で運行される航空機のことで、共同運航便とも呼ばれる。

実際の運行では、1機に2社以上の航空会社の乗務員が搭乗しているわけではなく、便名だけが付与されており、例えばJL62便、成田空港発、ロサンゼルス行きであればAA8408・LA7456・MH9114と3社との共同運行となっている。航空会社がコードシェア便の運行を行っているのは、自社便では保有していない路線の拡充が主な目的だ。他社との協業で自社便を増やすことで、自社の航空路線として販売することができるようになり顧客への満足度UPを図ることができる。(例えば、上記JL62便のケースであると、AA・LA・MHのホームページでもJL62便の路線のチケットが購入可能になっている。)航空会社にとってはメリットの多いコードシェア便であるが、旅行会社で旅行の手配を行ったり、実際に乗客として利用する際はいくつが注意が必要である。

実際に注意が必要な点は以下の通りだ。

【 実際に乗る飛行機と便名が異なる 】
上記で説明したとおり、コードシェア便は複数の便名で表現されるが、実際にお客様が搭乗するのは1社の航空会社(上記で言えばJAL)である。そのため、AA8408便で予約したお客様が本来搭乗したかった航空会社はアメリカン航空であったのにもかかわらず、実際に空港に行ってみたら搭乗する飛行機がJALだったといったケースがある。航空機は搭乗自体を旅の目的としている人も多く、こういったトラブルに巻き込まれないためにも予約の際には注意が必要である。

【 手荷物規定などは運行会社に準じる 】
昨今では、JALやANAがLCC(Low Cost Carrier)と事業拡大のため共同運行を行うケースが出てきている。JALやANAなどのFSC(Full Service Carrier)とLCCでは手荷物や機内に持ち込める荷物の制限が異なるケースがあるが、こちらの場合は実際に搭乗する航空会社のルールに従うのが基本である。そのため、JAL便名で購入したチケットではあったが、実際に搭乗した航空会社がLCCであったため、JALの規定では持込可能であった手荷物がLCCでは持ち込めなかったといった事例がある。

このようにサービス拡大を唄う反面、正しい知識を持ち合わせていないとコードシェア便の販売には落とし穴が多いため、旅行業界へ就職を希望する場合は常に最新の情報のキャッチアップと学習が必須となってくる。