KPT法 - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

KPT法とは、プロジェクトや業績に対する評価方法の1つだ。KPTとは「Keep」「Problem」「Try」の頭文字であり、3つの視点から今後の改善につなげていく。

  • KEEP:優良事例や今後も継続する取り組み
  • Problem:プロジェクトの問題点や失敗例
  • Try:今後の改善策や解決案

KPT法はグループワークで特に力を発揮する。効果的なのはまず個人でKPTを洗い出し、その後グループワークで発表をしていく手法だ。それぞれから出た意見を共有・議論することで、客観的な視点で意見が得られたり新たな気づきにつながるだろう。また、今後の改善策や解決案をその場ですぐに全員で共有できることも大きなメリットだ。評価や改善が全く行われない、または評価をしても結果が報告されないプロジェクトは残念ながら非常に多く存在する。(そのプロジェクト、あるいはプロジェクトに携わったメンバーは次も失敗を繰り返す)その点、KPT法ならメンバー間での共有や様々な視点での客観的評価に優れるため、効果的な改善策の立案ができ、評価以降の行動プランへ直接影響を与えられる。出た意見や採用案、不採用案はホワイトボードで可視化をしたり、資料で共有するとより効果が得られるだろう。

KPT法で特に重要な点は、感想会ではなく議論の場として機能をさせることだ。つまり、KeepとProblemから満遍なくTryを導き出し、客観的かつ過不足なく議論をすることである。さらに、5W1H(6W2Hなどの派生系も含む)を使って継続施策や改善案を明確にしなければならない。立場上可能であるならば、その後も進捗共有や執務室での可視化などを通じて定着化を図ることがベストだ。

KPT法は非常に有用でありながらも、仕組み自体を理解したり実践に移すことは比較的容易である。就活においては手法の要点を掴むとともに、効果的な議論の進め方やグループワークで決まった具体的な計画策定、計画の進捗管理まで実行できるように準備しておくべきだ。

PDCAを回せるビジネスマンは一握りであり一流と言われるように、KPT法でアクションを起こせる人物もまた一流ビジネスマンと言えるだろう。グループワークの多いインターンシップなどを機会として、会議をまとめて周りを動かす経験が積めれば面接でも大いにアピールが可能だ。