マンダラート - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

マンダラートとは、思考を可視化し目標達成への具体的なアクションプランを作れるフレームワークだ。

3×3のマス目の中央に目標や課題を書き込み、周辺にはその目標や課題を達成するためのアクションや機会、脅威を埋めていく。

上記では、人材育成をテーマに必要と思える内容を周囲の8マスに記載した。

このマス目は後からも訂正可能であるし、マンダラートには思いつきを推敲してアクションプランにする効果もあるためそれほど深く考え込まずに埋めていくのが良いだろう。

続いて、3×3のマス目の周囲をさらに3×3のマス目で囲む。中央部分に記載した項目を周囲の3×3マスに分散させ、各項目ごとに必要なことを書き込んでいく。

画像では、「人材育成」という課題に必要なことの1つとして「ロールモデル」と記載している。ロールモデルは多くの社員にとっての「理想像」として、後進の育成に不可欠だ。では、そのようなロールモデルを作り上げ、周囲に共有しつつ「自分もいつかはなれる」という道筋を描くためには何が必要だろうか。表彰制度や成績を可視化し、ロールモデル本人の高い貢献度を周囲にアピールしたり、どのようにして成績優秀者になったのかを示すロードマップの開示は非常に有効だろう。

このように、マンダラートを利用することで最終的な目的に対する有効な手段が見えてくる。また、抜けや漏れを無くすメリットもあるため必要なアクションプランやアイディアを網羅できる。

マンダラートに似た思考分析手法として有名なフレームワークが「マトリックス法」だ。マトリックス法はマンダラートと同じように3×3などのマス目を利用したフレームワークだが、その用途は大きく異なる。マトリックス法では縦軸と横軸でそれぞれテーマを作成し、マス目にはそのテーマに則した内容を記入していく。マーケティングや製品開発・企画などで広く活用されており方針決定や分析には効果が高いが、思いつきで記入するにはやや自由度が低い。その点、マンダラートなら目的の周囲は自由に記入できるため自由度が高く、突発的な思考も逃さず記入ができるだろう。思考を深め、必要なことを網羅的に整理したい場合はマンダラート法、整理した思考から分析や方針決定をしたい場合はマトリックス法を使うと良いだろう。

就活においては、特定の企業で内定を取りたいと思った時には効果的に活用できる。今の自分に何が不足していて、内定を勝ち取るために埋めるべきギャップが見えてくるはずだ。また、多くの企業研究を行い、様々な対策をする中で自分を見失ってしまうこともあるだろう。そんな時にも、現状整理の手段として是非マンダラート法を利用してはいかがだろうか。