2023/06/05
【PwC】多様性を尊重する、これからのコンサル
KPMGFASは、企業の経営課題解決や、企業価値を向上させる支援活動を総合的にサポートする、KPMGグループのコンサルティングファームである。
世界の約150ヵ国超において、会計監査、税務、アドバイザリーを3つの柱とする事業を展開する国際会計事務所、KPMGインターナショナルのメンバーファームだ。
国内外において企業のM&Aや事業再生を支援するディールアドバイザリー業務、経営戦略の策定と実行を支援するストラテジー業務、また、海外を含めたグループ経営/ガバナンス体制の構築支援、並びに企業内不正・不祥事調査・防止等の業務分野において、顧客企業の個別の経営改題に焦点を合わせた的確なソリューションを提供している。
コーポレートファイナンス(M&Aアドバイザリー、バリュエーション等)、リストラクチャリング(事業再編・事業再生支援)、トランザクションサービス(各種デューデリジェンス)、ストラテジーグループ(経営戦略)フォレンジック(不正調査等)の5つのサービスラインによって、クライアント企業の様々な課題にワンストップで対応する。
財務の専門家や公認会計士のほか、フォレンジック部門の調査専門家、クライアントの対象個別業界専門家など、経験豊富なプロフェッショナルが数多く在籍する。高度な専門性とグローバルな視点に基づくプロフェッショナルサービスを提供する。
M&Aは企業にとって重要な経営戦略の一つ。 KPMG FASではクライアント企業の経営陣のパートナーとして、M&A戦略の構築から実行、その後のPMIに至るまでをトータルサポートする。
グローバルに展開する四大会計事務所の一角を占めるKPMGのメンバーファームであるKPMG FAS。そのグローバルネットワークを駆使して、国境を越えたM&A案件にも迅速に対応しているのが強みだ。
例えばクライアント企業が南アフリカやブラジルといった国への進出を目的に買収先を探している場合、現地のKPMGのオフィスを通じて候補先を探すことも可能となる。また、M&Aの各フェーズにおいては、監査・税務・アドバイザリーの各グループに所属するプロフェッショナルと協力し、専門性の高いサービスを提供している。さらにはバリュエーションについても自社内で専門家を育成しており、独自に企業価値を算定することが可能だ。
また、事業内容はM&Aに関するアドバイザリーサービスにとどまらない。KPMG FASでは、クライアント企業にとって経営を左右するような極めて重要な課題の解決にフォーカスした、様々なアドバイザリーサービスを提供している。
提供するアドバイザリーサービスは、大きく以下の4つに分類される。
1:経営戦略
事業計画・新規事業・市場戦略・M&A戦略などの立案、グループ経営体制の構築など、「方針・戦略・組織づくり」といった経営の根幹に関わる課題に対してのアドバイザリーサービスの提供。
2:M&A/PMI
KPMG FASが最も得意とする、M&Aに関するワンストップ&トータルサポートでのアドバイザリーサービスの提供。
3:事業再生
不振事業の再生・再編あるいは売却・撤退、再生投資、オペレーションや財務の最適化、リストラクチャリングなど、企業や事業の再生・立て直しに関するアドバイザリーサービスの提供。
4:フォレンジック
不正・不祥事・データ改ざんなどの調査・対応・再発防止策の策定、サイバーセキュリティ対策、情報ガバナンス体制の構築など、企業の存続を脅かしかねないリスクの回避・排除に関するアドバイザリーサービスの提供。
2022年8月に、「プライシングの最適化」サービスの提供を発表した。これまで価格最適化の検討は、利益改善に効果が見込まれる一方、高度なデータ分析が必要なため、取り組みの難易度が高いと受け止められてきた。しかし、今回、KPMG FASが開発した手法を活用することで、データアナリティクスを用いた、価格戦略の高度化に取り組むことができるようになる。原価低減が難しくなっている現状を踏まえ、企業の売上高を上げ、利益を拡大するという経営課題に対し、価格戦略面からアプローチするものだ。
KPMG FASは、最先端のデータサイエンスを活⽤した「プライシングの最適化」手法を開発。「プライシングの最適化」手法は、現状の競合状況や市場の需要動向等、多様な要因がいかに価格政策に影響を与えるのか、その関係性をダイナミックに把握しながら最適な価格を分析することができる。これにより、過去の経験をベースとした価格戦略とは一線を画した、アナリティクスを用いた価格戦略により、収益性向上のための意思決定をサポートすることができるようになった。
M&Aがどのような流れで進行し、それぞれのフェーズにおいて具体的にどのような業務プロセスがあるのか、全体像を把握することが業務の遂行には不可欠。新卒入社後は、実際に様々なM&Aプロジェクトにアサインされ、OJTを通じてM&Aの各フェーズのプロセスを学んでいく。
自分自身の専門性を極めるためのアプローチは、大きく分けて次の2つが考えられる。
① 特定のプロセスにフォーカスする
デューデリジェンスやバリュエーションなど、M&Aのある特定のフェーズにおける業務分野への専門性を極める、という方向性。「業界・規模などを問わず様々な案件に対応できるデューデリジェンスのスペシャリスト」といったように、特定のプロセスを深掘りしていく。
② 特定のセクター(業界)にフォーカスする
特定のプロセスではなく、特定のセクター(業界、インダストリー)に特化してキャリアを磨いていく。例えば、「製薬業界のM&A全般に詳しい」「ITベンチャーのM&Aに強みがある」といったように、特定の業界や分野へのスペシャリティを極めていくキャリア形成。
能力やスキル、経験、今後挑戦したいことなど、各個人の強みや個性を活かし伸ばしていくことを重視している。M&Aは案件によって様々な特長があり、必要とされる知見も異なる。またM&Aは、一人で行うものではなく、様々な分野のスペシャリストからなるチームを編成して取り組む必要がある。だからこそ、人材の多様性が極め重要で、個々人に合わせた柔軟なキャリア形成を可能とする仕組みづくりに努めている。キャリアを重ね一定の要件を満たすことで、次のキャリアステージ(いわゆる役職)へとステップアップしていき、各キャリアステージには、それぞれ組織・プロジェクト・チームのマネジメントに関する役割やミッションが定義づけられており、それに応じた行動と成果が厳しく求められる。
企業名 | KPMG FAS |
設立日 | 2001年9月 |
代表者 | 代表取締役パートナー 知野雅彦、代表取締役パートナー 松下 修、代表取締役パートナー 岡田 光 |
本社住所 | 東京都千代田区大手町1丁目9番5号 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー |
従業員数 | 762名 (2022年10月現在) |
資本金 | 9,450万円 |