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外務省の概要・活動内容

外務省では、日本国民が豊かで安全な生活ができるように日本の国益を保証することが主な業務です。平和で安定した豊かな国際社会を作るため、核兵器やテロなどの平和的解決を探ることや、近年で言えば、新型コロナウィルス感染症、エイズ、マラリアなどの感染症や環境問題などにも寄与しています。さらに、世界的な問題および世界経済発展のため、様々な取組を行っています。日本の文化を外国に紹介、交流を通し国家間の相互理解を深めることや、海外に住む日本人の保護など日本の外交活動の核となる機関です。

規模
外務省の内部組織は法律の外務省設置法、政令の外務省組織令および省令の外務省組織規則が階層的に規定しています。 外務大臣を代表とし、内部部局として大臣官房および総合外交政策局等の10局に分割。審議会として外務人事審議会および海外交流審議会、施設等機関として外務省研修所、特別の機関として在外公館を設置しています。
2022年の一般職の在職者数は外務省全体で6,332人。行政機関職員定員令に定められた外務省の定員は特別職171人を含めて6,497人となっています。特別職のうち、大使が165人、公使が4人。機関別内訳は本省が2,917人、在外公館が3,587人で構成されています。年間予算は6904億13万8千円となっています。

沿革
1869年 太政官の下に外務省が置かれる。

1941年 太平洋戦争開戦。

1993年 総合外交政策局と国際情報局が新設された。

2006年 部局の統廃合。アジア大洋州局内に「南部アジア部」が新設。

2018年 部局の統廃合。アジア大洋州局北東アジア課を二課に分け、北東アジア第一課及び北東アジア第二課を設置。

2020年 部局の統廃合が行われた。国際法局に経済紛争処理課を設置、経済局経済安全保障課を廃止。経済局政策課にエネルギー、鉱物資源、食料の安定供給の確保に関する事務を所掌する資源安全保障室を新設。総合外交政策局安全保障政策課新安全保障課題政策室の室名を経済安全保障政策室に変更。

業務範囲
外務省全体の任務は、世界中の国や地域、国際機関との関係構築、安全保障、経済外交、国際協力、地球規模課題、軍縮、広報文化外交、国際法など幅広い所掌分野を担当しています。本機関が設置されている日本国内における業務内容は、情報の総合的な分析、国内の諸関係先との調整、方針決定、在外公館への「指示」を行います。そして、その後政策の実施状況や結果を検証し、新たな施策に反映させる等の外交政策の企画、立案となります。
各国に設置されている在外公館における業務内容は、相手国政府との調整や交渉、情報収集など多岐にわたります。具体的には、邦人保護を含む領事業務、日本企業支援、広報文化活動などです。在外公館を拠点にその国や担当地域、国際機関において、日本の代表として、外交の最前線で業務に当たるという重要な責務を果たしています。

具体的な業務
様々な価値観が拡大し、相互依存が深まる世界の中で、日本の将来は、国際社会全体の未来と不可分に結びついていると言っても過言ではありません。「外交」の基本的な目的は、日本が平和で安全な国際社会の発展に寄与しながら、その中で日本の安全と繁栄を確保し、国民の生命と財産を守ることです。「外交」を担う外務公務員は日本では外交政策の企画、立案を担う行政官。海外では大使館や政府代表部といった在外公館を拠点に外交の最前線で、国際社会における日本国及び日本国民の利益を追求するという重要な任務を背負っています。

外務省の最近の動向

外交問題は北朝鮮の拉致問題やミサイル発射問題などの報道でも周知の通り、多岐にわたります。このような問題は防衛省、防衛問題にもわたりますが外交も大きく関わっています。また、韓国との島根県の竹島に関する問題でも緊張が続いています。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による出入国や渡航などの管理なども課題となる業務と言えるでしょう。その一方で、地方の魅力を世界に発信する「地方を世界へ」プロジェクトなども遂行しています。第一弾に続く第二弾として、宮城県及び山形県を外務大臣が訪問しました。宮城県は、東日本大震災からの復興や様々な観光振興事業に県全体で力強く取り組み、2019年には、宮城を訪れた訪日外国人数が過去最高となりました。2023年には、G7仙台科学技術大臣会合が開催されます。科学技術分野における国際連携や科学技術外交の推進の重要性は高まっており、外務省も内閣府をはじめとする関係省庁としっかりと連携し取り組んでいく課題となっています。

外務省の外交官は国家公務員の職種の中でも、花形の職業とも言えるでしょう。外交官出身の著名人も多いのは周知の通りです。外務省の総合職の出身大学は、2019年の実績で多い順に東京大学、京都大学、慶應義塾大学となっています。国際社会における日本国及び日本国民の利益を追求するという重要な任務、世界を股にかけ国と国の架け橋となるような壮大な仕事をすることができるのが醍醐味です。

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企業情報

企業名 外務省