「業界ごとに全然違うんだ…」意識したい選考スケジュールと流れを解説。 - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

就職活動はそれぞれのタイミングでするべき対策や、どの時期に選考が開催されているのかなど、時間的な流れを把握することが重要です。

そこで、本記事では業界別に基本的な就活の流れを解説します。各タイミングで取り組むべき対策を紹介するので、就活を進めるうえでの指針となれば幸いです。

就活をいつから始めるべきか?

就職活動を始めるタイミングは、多くの学生にとって悩ましい問題です。実際、就職活動のスケジュールは資格試験やスポーツの大会などとは異なり、たびたび変化しています。昨年の情報が今年には役立たないこともありえるでしょう。

特に近年では外資系企業やベンチャーだけでなく、国内の大手企業でも選考の早期化が進んでおり、早めに対策を練る必要性が増しています。

本項では志望業界ごとに選考が開始される時期を整理し、それぞれ準備を始めるべきタイミングをまとめました。気づけば応募が締め切られていたり、準備不足で選考当日を迎えたりすることがないよう、自分が志望する業界の就活スケジュールを把握しておきましょう。

業界ごとの就活スケジュール

以下の6つの業界に関する就活スケジュールと、各イベントにおけるポイントを解説します。

  • 外資系コンサルティングファーム(外コン)
  • 外資系投資銀行(外銀・投資銀行部門)
  • 他外資系企業(IT・消費財)
  • 商社
  • メガベンチャー
  • 日系大手

外資系コンサルティングファーム(外コン)

外資系コンサルティングファーム(外コン)の就活スケジュール

2年生(修士1年)の1月~3月

この時期に「選抜コミュニティ」の選考が行われます。選抜コミュニティとは、戦略コンサルや投資銀行などの難関企業を狙う学生たちによって構成される就活対策塾です。その多くが少人数制のため、選抜コミュニティに入るためには選考をパスしなければなりません。

選考は、ケース面接やGD(グループディスカッション)によって行われることが多いため、この時期からケース問題への対策やGDの練習などをしておくとよいでしょう。それは単に選抜コミュニティ選考対策に限らず、本選考でも有利に働くからです。

「まだ2年生なのに」と思うかもしれませんが、MBB(マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、ベイン・アンド・カンパニー)などの大手外資コンサルを目指すなら、この時点である程度ケース問題やGDへの対応力を鍛えておくことが理想です。

3月頃からは各企業ともマイページへの登録が可能になり、さらに3月後半頃には夏のインターンの募集が開始されます。

3年生 4月~6月

この時期には夏インターンの選考に向けて、各社からES(エントリーシート)の提出を求められます。

ESによる書類選考に続き、並行して筆記テストが行われるため、そのための対策も必要です。外資系コンサルの多くが筆記テストに高い水準を求めており、振り落とされてしまえば先に進めないため、十分な対策を行いましょう。

書類選考、筆記テストをクリアしたら、GDやケース面接が待ち受けています。GDとケース面接は「慣れ」が重要であるため、十分対策したうえで選考本番を迎えましょう。

この時期の心構えについても触れておきます。

まず書類提出までのタイミングにおいて意識すべき点は、ESが最初の選考になるということです。各社とも面接官は提出された膨大なESに次々と目を通さなければなりません。面接官の目にとまるESを書くことばかり意識すると、書くべきことの抜け漏れや、的外れな内容を書きかねません。大事なのは求められていることを過不足なく、論理的かつ端的に伝えることです。

また、ESは筆記試験でボーダーラインに並んだ学生たちの、序列をつける判断材料にもなります。筆記試験がほぼ同じスコアの場合、ESが魅力的な学生を選ぶのは担当者にとって自然でしょう。それを意識してESでは入社後自分がどのような能力を発揮し、どういった貢献ができるのか意識して書きましょう。

筆記テストは基本的に、ふるい落としを目的として行われます。筆記テストによって、企業側は応募学生を4分の1から8分の1まで絞ります。ファームによっては通過できるのは応募者の10分の1という場合もあり、狭き門です。

まして、外資系コンサルの場合、応募する学生は幼少の頃から数々の受験やテストをくぐりぬけてきた優秀な学生ばかりなので、十分な対策をしておかなければ通過できません。各企業の筆記テストのパターンや過去問は就活メディアに掲載されているため、是非参考にしましょう。

筆記テストを通過したら、GDやケース面接の対策が必要です。GDで担当者が見ているのは「コンサルタントとしてチームで仕事ができるか」「建設的なコミュニケーションができるか」といった点です。具体的には応募者の思考力や論理性、コミュニケーション能力、積極性、協調性などを評価されます。

GD本番では、主体的に意見を出して議論を盛り上げることも大切ですが、ほかのメンバーの意見を聞かずに自分の主張ばかり繰り返すのも禁物です。自分に合った役割を担い、場や流れに合った立ち回りをするためには、なるべく早めに慣れるようにしましょう。

またケース面接は、コンサル業界でよく見られる選考方法のひとつです。「日本にある電柱の数を求めよ」といった、明確な回答が困難なテーマに対して、論理的に妥当な仮説を組み立てて回答することが求められます。ケース面接には大きく分けて「フェルミ推定」「ビジネスケース」「抽象系」の3つがあります。各タイプの例題は以下のとおりです。

ケース面接の種類「フェルミ推定」「ビジネスケース」「抽象系」

筆記テスト同様、ケース面接もコンサルファームごとに傾向があるため、できるだけ多くの練習問題を解いておくことで本番での自信につながります。

3年生 6月~8月

GDやケース面接がまだ終わっていない場合は、まずその対策を優先させます。また、志望企業のGDやケースを通過し、夏のジョブ(3日間~5日間の業務疑似体験型のインターンを通じて応募者を選考する採用方法)への参加が決まっていたとしても、まだまだ気は抜けません。選考が進むにつれて優秀な応募者のみに絞られるため、入念なジョブ選考対策が大切です。

ジョブはインターンに比べて選考の意味合いが強く、外資系コンサルや後述する外資系投資銀行では必須のプロセスです。ジョブではライバルを押しのけて自分の優秀さをアピールするよりも、チームとして働きながらポテンシャルを発揮できるかどうかが評価されます。また、数日におよぶジョブ期間中、安定した判断力、思考力を維持できることも重要です。

ジョブのあとは、FIT面接と呼ばれる最終面接が行われます。一般的には、ジョブ後1~2週間後に設定されることが多く、入社に対する熱意や企業とのギャップの有無などを確認されることが多いでしょう。

3年生 8月~9月

多くの外資系コンサルでは、この時期に夏ジョブの本番が行われます。ここを通過して最終面接でも問題がなければ、内定を得られるでしょう。

また、志望コンサルファームが冬ジョブを実施する場合は、そのための選考対策を始める時期でもあります。対策の流れは夏ジョブと同じくESを提出し、筆記テスト対策、GD・ケース面接対策という流れで進めていきましょう。

3年生 10月~12月

冬のジョブ選考が始まります。選考の流れは夏ジョブと同じです。一部のコンサルファームでは、年明けから春(1~4月)のジョブ選考を実施します。ジョブへの応募を予定している学生にとっては、この時期にES作成や筆記試験対策、GD・ケース面接対策を始めなければなりません。

3年生 1月~3月

冬ジョブの本番が行われます。夏ジョブと同じく、ジョブでの評価によって内定の成否が決まります。

4年生 4月~6月

春ジョブの本番は4月頃です。夏・冬ジョブと同じく、ジョブでの評価次第で内定の成否が決まりますが、相対的に春選考での内定数は少ない傾向にあります。

外資系投資銀行(外銀、投資銀行部門)

外資系投資銀行(外銀、投資銀行部門)の就活スケジュール

2年生の1月~3月

外資系コンサルと同じく、この時期に「選抜コミュニティ」の選考が行われます。選考対策として、ケース面接やGDの練習を積んでおきましょう。ただ、上述したようにケース面接は主にコンサル業界で行われる選考方法であるため、外資系投資銀行の本選考で用いられることは多くありません。

5月頃のES提出は英語で求められるケースが多いため、英語力に不安がある場合は対策を進め、一定以上のTOEICスコア(最低でも700点以上、できれば800~900点)を確保しておきましょう。外資系投資銀行は外資系コンサルに比べ、選考の際に英語力を重視する傾向にあります。

また外資系投資銀行の場合、投資銀行業務や企業への深い理解が求められ、応募者がそれらの知識をもっていることを前提に面接が進められます。前もって業界や志望する企業について、入念に研究しておきましょう。

3月頃から各企業のマイページへの登録が可能になり、3月後半頃には夏のインターンの募集が始まります。

3年生の4月~6月

5月頃から夏ジョブに向けてのES提出、筆記テストによる選考が始まるので、対策を行いましょう。筆記テストは外資系コンサルよりもボーダーが低いとされつつも、求められるレベルは十分高いといえます。

外資系投資銀行を志望する学生のESは基本的に完成度が高く、採用担当者がそれらを精査するには膨大な時間がかかるため、筆記テストで人数を絞ろうとします。ただし、筆記試験対策は外資系コンサルほど労力をかける必要はありません。各社が採用しているテストの傾向を見極め、1か月入念に準備すれば対策は可能でしょう。

6月に入ると筆記試験後のGDや面接が始まるため、そのための対策も同時並行で行います。面接内容は外資系コンサルとは異なり、ガクチカや志望動機など基本的な質問に加え、最低限の金融知識を問うものや、準備だけでは対応できない瞬発力を問うような質問もあります。過去問を研究し、できるだけ準備をしておきましょう。

面接では自分の金融知識の豊富さや経歴のユニークさ、スペックの高さなどをアピールした方が有利になると考える人が一定数見られます。しかし面接を突破するうえで大切なのは、人間性や論理的に話す能力が重視されます。面接官の質問に誠実に耳を傾け、質問の意図を汲み的確に答え、目を合わせて会話するといったことなどを、緊張せずにできるかどうかが大切です。

3年生の6月~8月

夏ジョブに向けてのGD・面接による選考が進められ、7月頃には夏ジョブ参加の可否が確定します。夏のジョブ選考では、M&Aワークや財務分析など実務に近い課題に数日かけて取り組みます。長丁場で多角的に評価されるため、学生にとっては気の抜けない日々となるでしょう。

夏ジョブが始まると怒涛の日々が続くため、ジョブ前に時間に余裕があれば、実務に関する知識をある程度つけておくとよいでしょう。ただ、金融業務の最前線で働いているプロに対して、付け焼刃の知識を無理に披露する必要はありません。大切なのはインターンを通じて積極的に実務を経験し、自ら学ぶ姿勢です。

外資系投資銀行の多くで実施されるのは「いかにしてクライアントの企業価値を向上させるのか」といったテーマに関するグループワークです。一般的にはチームごとにディスカッションを数日間かけて行い、最終日にプレゼンを行います。その発表のできによって、ジョブ選考に通過できるかどうかが決まります。

3年生の8月~9月

この時期が夏ジョブの本番です。基本的に夏ジョブによる内定は、11月頃に出そろいます。

この時期は冬ジョブを受ける方にとっては、その対策を始めるタイミングでもあります。対策は夏ジョブと同じく、ES提出・筆記試験・GD・面接の流れで進めましょう。

3年生の10月~12月

冬ジョブの選考が始まり、12月頃には冬ジョブの本番を迎えます。選考の流れは夏ジョブと同じです。

3年生の1月~3月

1月頃には冬ジョブを通過した学生に対して、最終面接が行われます。外資系投資銀行特有の選考ステップに「スーパーデー」があり、MD(マネージングディレクター)など比較的職位の高い社員との短い面接を1日で複数回行います。企業によって異なるものの平均して6人~10人程度と面接を行うため、1回の面接が30分だとしても、3時間~5時間の面接をこなさなければなりません。

このスーパーデーを乗り切るためには、体力と気力はもちろんのこと、突飛な質問をされても動じないことや、なによりも面接官に熱意が伝わるように受け答えすることが大切です。

対策としては、生半可な志望動機や業界・企業分析などでは多数回の面接を首尾よくこなすことは困難であるため「自分がなぜその企業を希望するのか」「なぜ金融業界を志望するのか」「自分は何を成し遂げたいのか」などの質問に対して、深い部分まで自信をもって答えられるようにしておきましょう。

このタイミングで特別な対策が求められるというよりも、ここまでの対策を十分にしておくことが重要です。

他外資系企業(IT、消費財)

他外資系企業(IT、消費財)

3年生の5月~8月

5月頃にES提出、筆記試験が行われます。外資系コンサルや外資系投資銀行と同じく、筆記テストのボーダーは高い傾向にあるため、入念な対策が必要です。8月頃にはGD・面接による選考が行われます。対策は6月頃から始めておくとよいでしょう。

GDのテーマとして、例えば消費財大手のP&Gでは課題解決型がよく採用されています。こうしたテーマに首尾よくGDを進めるためには、フレームワークのひとつであるMECEをはじめとする、ロジカルシンキングの手法が役立ちます。

また、具体的事例に基づいて進める際には「3C(Customer・Competitor・Company)分析」や「4P(Product・Price・Place・Promotion)分析」などのフレークワークも情報を整理するうえで有効です。ただし、実際のGDではフレームワークにこだわり過ぎると円滑な議論にならない場合があるため、バランスを見て活用しましょう。

3年生の9月~11月

9月~11月にかけて、サマージョブが行われます。サマージョブは3日程度行われるケースが多く見られます。この間は思考力や体力を切らさないよう適切に体調を管理し、社員から与えられるフィードバックを反映した立ち回りも必要です。

業界や企業を問わず、ジョブ選考ではチームとして働ける人材かどうかが着目されていることを忘れないようにしましょう。専門知識は入社後に学べるため、選考時には主に人間性が問われているのです。

3年生の11月~2月

秋冬の本選考が行われます。ES提出、筆記テストを経て、GD・面接という流れで選考が行われるため、それに沿った対策をしましょう。

4年生の3月~5月

春の本選考が行われます。外資系メーカーの場合、このタイミングでのマーケティング職の募集はほとんどありません。マーケティング職を希望するなら、サマージョブや秋冬の本選考を狙うことをおすすめします。

商社

3年生の9月

就活や面接にいち早く慣れるために、この時期に選考が行われる外資系コンサルや外資系投資銀行、一部ベンチャーの選考を経験しておきましょう。秋以降の本命である商社の選考において、アドバンテージになるでしょう。

3年生の10月~12月

主に年明けに始まる、冬インターンの選考が行われます。選考の流れはES提出や筆記テストを経て、GD、面接へと続きます。

3年生の1月~3月

冬インターンが開催される時期です。冬インターンで担当者の目に留まれば、今後の選考における優遇ルートに乗ることもできます。志望する企業のインターンには積極的に参加しましょう。

また、3月終わり頃から本選考が始まるため、それに向けた各対策を進めなければなりません。ESに関しては各社個性的な質問を盛り込んでくることが多いため、念入りに書き上げる必要があります。

一口に商社といっても総合商社、専門商社と業態に大きな違いがあり、企業ごとにも特色があります。そのため、ESでは「なぜ商社なのか」という漠然とした理由だけでなく「なぜこの企業でなければならないのか」を深掘りしなければなりません。

また、外資系コンサルや外資系投資銀行と同様に、総合商社も筆記テストのボーダーが高いといえます。過去問や試験対策の参考書を利用して、形式に慣れておきましょう。

4年生の1月~3月

無事筆記テストを通過すれば、この時期に行われる3〜4回の面接を経て、うまくいけば内定をもらえます。そのため、この期間は面接対策に時間をかけることになるでしょう。

総合商社は各社のビジネスモデルや専門領域が異なります。業界研究や企業研究を念入りに行い、面接時には理解を深めておきましょう。

メガベンチャー

3年生の4月~6月

メガベンチャーの就活スケジュールの特徴として、多くが経団連に加盟していないため、日系大手よりも選考時期が早い点が挙げられます。この時期にはすでに夏インターンに向けての選考が開始されているため、ESを書き上げて筆記・面接対策まで進めておきましょう。

メガベンチャーは日系大手と比べて、求められる人材に大きな違いがあります。各社ごとに違いはあるものの、メガベンチャーが共通して求めているのは次のような人材です。

  • 主体性をもって仕事に取り組み、自ら価値を生み出せる人
  • 裁量の大きな仕事に挑戦し、成長意欲の強い人
  • 将来的に起業したいと思っている人

自分がメガベンチャーの求める人材に合っているのか、また適合していることをどのように証明し、面接やESで説明できるのか深掘りしておきましょう。

ちなみに、夏インターンは秋・冬インターンと比べて参加者のレベルが高い傾向にあります。理由のひとつは、外資系コンサルや総合商社志望者が練習として、メガベンチャーの選考に参加しているケースが多いからです。周りを見て萎縮する必要はなく、入念に準備をして平常心で本番に臨むことが重要です。

3年生の7月~9月

夏インターンの本番が行われます。メガベンチャーを複数志望している場合、この時期にインターンが集中するため、日程管理には注意が必要です。

また、秋インターンへの参加を希望している場合は、このタイミングで早めに対策を始めましょう。対策内容は夏インターンと同じく、ES・筆記テスト・面接の流れで行うことをおすすめします。

3年生の10月~12月

秋インターンの選考及び本番が行われます。続いて冬インターンも11月頃から選考がスタートするため、10月頃から対策を始めなければなりません。

また、本選考が年明けや年末に行われるため、それに向けた対策も進めるべきです。本選考についてもインターンと同じ選考フローで、ES提出、筆記試験から面接という流れで行われます。

3年生の1月~3月

本選考が行われます。この時点で内定が出ている学生も少なくありませんが、メガベンチャーに関してはチャンスはまだまだあるでしょう。なぜならベンチャーは選考の時期が長く、就活スタートに出遅れた学生でも本選考参加のチャンスが十分にあるからです。

4年生の4月

この時期でも本選考を行っているベンチャー企業もあります。一口にメガベンチャーといっても、各社の選考スケジュールは異なり、どの程度枠が残っているかによって状況が変化します。そのため、各社のホームページ等で随時情報の確認を怠らないようにしましょう。

日系大手企業

日系大手企業

3年生の6月~8月

7月頃から始まる夏インターンに向けて、対策を始めるべき時期です。インターン選考の対策はほかの業界と同じく、ES作成・筆記テスト・GD・面接の順に行いましょう。

具体的には、内定を獲得することを目的に自己分析をします。やみくもに深掘りするのではなく、あくまでも選考対策であることを忘れずに、魅力的なESを作成できるようにブラッシュアップを繰り返しましょう。

3年生の8月~9月

夏インターンの本番が行われます。表向きには選考と関係がないことになっていますが、インターンで優秀な学生に対しては内々に内定が出ていることもあるため、あくまでも選考の一部という意識で臨むことが大切です。

また内定までいかなくても本選考で早期選考ルートに乗れたり、面接やエントリーシートの免除といった優遇を受けられる可能性は高いといえます。いずれにしてもインターンでの振る舞い次第で、その後の選考を有利に進められることを忘れないようにしましょう。

3年生の10月~12月

12月頃の冬インターンの選考に向けて対策を進める時期です。対策内容は夏インターンと共通しています。

また、早期選考ルート参加者は、年明けから5月にかけて行われる早期選考に向けて対策を練る必要があります。対策内容は本選考やインターン選考と共通しているため、着実に対策を進めておきましょう。

3年生の1月~3月

1月に冬インターンが行われます。内容に関しては夏インターンと同じであるため、選考という意識をもって参加しましょう。また3月頃には本選考が始まるため、そのためのES作成や筆記テスト対策、面接対策をしておくべき時期でもあります。

4年生の4月~6月

各社で本選考が行われ、6月には各社の内定が出そろいます。

まとめ

主な業界ごとに就活スケジュールをまとめましたが、たとえ同じ業界だとしても企業によって選考のタイミングが前後することがあるでしょう。就活の準備段階から、絶えず情報収集することを忘れないようにしてください。

特に近年ではインターンシップを活用して、優秀な学生を早めに確保したいと考える企業が増えています。本選考だけに絞ると、対策が追いつかない恐れがあるでしょう。3年生になった時点ですぐに動き始めるためには、1・2年生の間から各業界や企業の情報にアンテナを張り巡らしておきましょう。

エントリーシート・面接ともに深みのある内容にするためには魅力的なエピソードが求められ、それは3年生になってから付け焼刃で作り上げられるものではありません。就活のためにサークルやバイトを選ぶ必要はありませんが、常に先を見据えておけばより充実した学生生活を送れるでしょう。企業が求めるような人材を目指して普段から意識しておくと、その経験は就活だけでなく社会人になってからも役立ちます。

著者

トイアンナ

2012年、慶應義塾大学卒。P&Gジャパン、LVMHグループのマーケターを経て、独立。
数千人の就活生から相談に乗った経験を活かして書籍『確実内定』を出版し、発行部数2万部以上のヒットとなる。
複数の就活媒体で監修・執筆を歴任。

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