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【アカデミアではなく就職へ】大学院で学んだ国際社会科学をコンサルの実務で生かす

今回は、東京大学大学院総合文化研究科を卒業されたのち、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)にデジタルコンサルタントとして入社された蔦森杏奈(つたもり・あんな)さんへのインタビューをお届けします。この記事では大学院の進学先として東京大学を選んだ理由や、大学院生時代のお話についてお聞きします。

―本日はよろしくお願いいたします。最初に、簡単な自己紹介をお願いします。

蔦森さん:私は2019年3月に東京大学の大学院を卒業しまして、4月にPwCコンサルティングのデジタルコンサルティングのデジタルトラストという、サイバーセキュリティを主に扱う部署に入社しました。2022年4月で4年目になり、これまでは幅広い業界のクライアントに対し、数カ月〜半年単位でセキュリティに関わるテーマについてご支援させていただいております。

―ありがとうございます。他大学から東大の院に入学されたとのことですが、学部では何を専攻されていたのでしょうか。

蔦森さん:学部では総合政策学部に所属しており、経済や法律など、様々な観点から政策について学んでいました。色々と勉強した中でも国際関係に興味を持ち、国際関係を研究の中心に据えておりました。

―どうして大学院に進学することに決めたのでしょうか?

蔦森さん:本当に単純ですが、大学で研究がとても楽しいと思い、もっと研究を深めていきたいという純粋な知的好奇心から院進を決めました。

―では、色々な候補がある中で、なぜ東京大学大学院を選んだのかを教えてください。

蔦森さん:東京大学の総合文化研究科は学際的な色が強く、例えば国際関係と言っても、全く違う角度から見ている人たちがいます。思想の面から世界を見ている人もいるし、いわゆる国際政治理論を純粋に研究している人もいるし、特定の地域に特化して国際関係を勉強している人もいます。そういった幅の広い専門家がいることが、研究を続ける環境としてとても魅力的だなと思ったのが理由です。

―なるほど。実際に大学院に進学されて、何か感じたギャップはありましたか?

蔦森さん:私は「これからも研究をやっていきたい」という思いで大学院に入ったのですが、「あと数年で到底このレベルには到達できないな」と感じるような知識量を持っている博士課程の先輩方に、たくさん出会いました。もとから想像していた以上にレベルが高かったという点で、いい意味でのギャップを感じましたね。

―国際社会科学専攻だったからこそよかった、ということは何かありましたか?

蔦森さん:人数が少なかったために、博士の方々とも一緒に授業やゼミを受けていたことがとても刺激になりました。また、一つの授業で2、3人しかいないこともあったので、授業内で深い議論ができたことや、担当の教授からレポートに対するコメントを返していただけたことなど手厚いフォローも魅力でしたね。

―総合文化研究科は比較的人気のある研究科だと思いますが、他に何か学部生にアピールできるポイントはありますか?

蔦森さん:選択できる授業の幅が広く、様々な分野の専門家(教授や院生含む)と知り合うことができるところが総合文化研究科の魅力だと思います。また、アットホームな研究室が多く、ゼミにアカデミアで活躍されている研究室の卒業生が時折参加されて、一緒に議論できたり、自分の研究にフィードバックいただけたりしたことは貴重な経験となりました。

―そうした中で、アカデミアではなく就職を選ばれた理由はどういったものだったのでしょうか。

蔦森さん:一度、外の世界を見てみたいというところが主な理由でした。研究をしている中で、国際関係と言っても、経済安全保障やサイバー空間の安全保障など色々な領域があって、一概にアカデミアだけが全てではないなと感じました。特にサイバーセキュリティは大学で国際関係を勉強しているだけではわからない部分も多く、一度外の世界で実務を積んでみたいと思い、就職しようと決めました。と言っても、すぐ辞めるわけではないですよ(笑)。

―最後に、学生時代にやっておいてよかったと思うことは何かありますか?

蔦森さん:本をたくさん読んでいたことは非常に良かったなと思っています。会社に入るとどうしても業務関連の本を読むことが中心になってしまうので、学生のうちに、文学や哲学であったり、自分の専攻だったり、それ以外のところも含め興味のあることについて、ゆっくりと時間を取って本を読めたというのは今振り返ると充実した時間でした。

―ありがとうございました!

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