エコスクール - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

エコスクールとは幼稚園・保育園を含んだ学校で実施されている環境学習プログラムを指す。国際NGOの「FEE(Foundation for Environmental Education(環境教育基金)」が運営しており、国連環境計画(UNEP)から「持続可能な発展のための環境教育の世界的モデル」として推奨されている。

1994年にデンマークで始まり、現在は世界各国でエコスクールが導入されている。日本では2008年からエコスクールの取り組みが始まった。

エコスクールでは児童・生徒が中心となって環境に関する活動テーマを設定する。テーマ内容は生物、自然、ごみ、エネルギー、水など環境に関するものではあれば自由に設定可能。設定したテーマにもとづいて活動を進めていき、学校から地域へエコスクールの取り組みを広げていく。エコスクールを進めていく上では、学校側の準備・体制が重要になってくる。特に下記の点について、学校側の協力が不可欠だ。

  • 生徒が中心になって参加、活動できる体制づくり
  • 教職員が積極的にエコスクールに参加して、子どもたちの模範となる
  • 地域コミュニティからの支援、協力を得ていく

児童・生徒は下記の7ステップに沿って環境学習プログラムを進めていく。

①エコスクール委員会をつくる
→エコスクール委員会は児童・生徒を中心に構成する。教員・保護者はサポート役に回って、あくまでも児童・生徒が中心で活動を進める

②課題・目標を設定する
→学校や身の回りの環境に関してどのような問題があるのか調査して、課題・目標を設定する。

③計画をつくる
→実際にどのような活動を行うか計画を立てる。「いつまでに」「何を行うか」を具体的に決めていく。

④計画の実践・結果の見直し
→計画を実践して、できたこと・できなかったことを確認する。また、目標の達成度合いや見直しも行っていく。

⑤授業と連携する
→毎日行っていく活動を授業に取り入れて、継続して実践していく。

⑥学校から地域へ広げる
→学校で行っている環境活動を地域へ発信していく。自治体や地域の人にも環境活動へ参加してもらい、活動範囲を徐々に広げていく。

⑦エココードを決定する
→環境活動の取り組みで学んだこと・感じたことをもとにして、学校全体で約束する「エココード(環境宣言)」を決めて、活動に参加したすべての人と共有していく。

上記の7ステップを6ヶ月以上継続して行い、エコスクール審査委員会が設定した基準を満たすと、国際エコ認証の「グリーンフラッグ」を取得することが可能だ。グリーンフラッグを取得すれば、子どもたちにとって目に見える形でエコスクール活動の内容が評価されたことが分かるので、エコスクール活動の継続・モチベーションアップにつなげることができる。