ダブルスクール - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

ダブルスクールとは大学や短大などで学籍を有する者が別の教育機関にも通って教育を受けることを指す。ダブルスクール先の教育機関としては会計や法律などの資格系専門学校、公務員試験対策の予備校、デザインやファッションなどの芸術系スクールが多い。ダブルスクールを行う者は昼間は大学・短大などに通い、夜間に専門学校・スクールへ通うケースが多く見られる。大学・短大では取得できない資格・知識を獲得できるため、将来の選択肢を広げることが可能だ。

また現実問題として公認会計士や税理士などの難関国家資格は大学の授業のみでは試験対策が難しい一面もある。そのため、独学に限界を感じてダブルスクールを行う学生も多い。特に大学在学中に現役で難関国家資格を取得するとなると、ダブルスクールを行わないと資格取得が難しいといっても過言でないだろう。

ダブルスクールを活用する最大のメリットは効率よく資格取得・スキル習得の学習ができることだ。ダブルスクール先の専門学校・スクールでは資格取得・スキル習得のためのカリキュラムが組まれている。限られた期間で効率よく学べるよう、カリキュラム構成や内容も工夫されているため、独学よりも学習効率が高い。独学の場合だと必要のない知識まで習得してしまったり、非効率的な順序で学習を進めてしまうケースも多く見られる。この点、ダブルスクールであれば安心して学習を進めていくことが可能だ。

またダブルスクールを利用すれば学習のモチベーションを維持しやすい。周りには自分と同じ目標を持った学生がいるため、刺激を受けながら学習を進められる。また授業ペースに合わせて予習などの準備を行うため、自分の都合で学習を怠ることも防ぎやすい。独学で学習を継続できなかった人にとってもダブルスクールはうってつけと言えるだろう。

ただしダブルスクールにはいくつかデメリットも生じてくる。まずダブルスクールを利用すると金銭的な負担が大きくなる。利用する専門学校・スクールによって学費は異なってくるが、概ね「70万円~100万円」ほどの費用が年間学費としてかかってくると考えてよい。大学・短大の学費と合わせると年間で200万円以上の学費が生じることになるため、金銭的な負担は大きくなる。

またダブルスクールを行うとプライベートやアルバイト、サークル活動などに使う時間が少なくなる点もデメリットだ。夜間の時間をダブルスクール先の学校・スクールで過ごすため、1日のスケジュールが必然的に埋まってくる。目標達成のためには致し方ないと割り切れる人であれば問題ないが、学生生活を楽しみたいとも思っている人にはダブルスクールは時間的に大きな負担になってくるだろう。