SWOT分析 - ATLAS(アトラス)〜未来をつくるリーダーへの就活キャリアサイト〜

SWOT(スワット)分析は、事業戦略やサービス展開の現状分析に優れるフレームワークだ。企業の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)から分析をする。社内・社外のプラスマイナス要素を客観的に把握することができ、現状の理解を深められるメリットがある。

  • 強み(Strength):市場における自社の事業やサービスの優位性
  • 弱み(Weakness):競合と比較して弱い点
  • 機会(Opportunity):販路やターゲットの拡大、競合顧客の奪取に繋がる要素
  • 脅威(Threat):競合戦略や社会情勢における成長阻害要因

4つのうち、強みと弱みは内的要因であり、機会と脅威は外的要因となる。

SWOT分析では、小さなことも見逃さずに徹底的に情報収集をすることが重要だ。特に外的要因である「機会」と「脅威」は、事前想定が無ければチャンスを逃したり大きな障壁となる。それぞれのマトリクスを埋めたら、「強み×機会」「弱み×脅威」と掛け合わせる(クロス分析)ことで自ずと取るべき対策や事業戦略やサービス展開の方針も見えてくる。

自動車メーカーの「トヨタ」を例で考えてみよう。
強みの一つは「世界中で強い販売力・ブランドを持つ」であり、機会は「発展途上国の成長」と言える。強み×機会を活かし、東南アジアなどの発展途上国で販路拡大が狙えると分析できる。また、脅威の一つは「日本国内の人口減少や少子高齢化」だろう。強み×脅威でクロス分析を行うと、高齢化する日本国内で自動運転技術のノウハウを高めることで、国外販売をスムーズ化できるのではないだろうか。機会と脅威は表裏一体であり、上記では「脅威」とした少子高齢化はその最たるものである。高齢化が加速するならば、脅威を機会と捉えて「自動運転のニーズが今後高まっていく」と予測し、それに合わせた事業戦略を採用することで販路拡大につなげることもできる。

SWOT分析は就職活動でも非常に有用だ。企業の現状分析に役立てたり、「なぜ○○という戦略を採用しているのか?」という疑問を解決することもできるだろう。インターンシップで必ずと言っていいほど採用されるグループワークでも、分析結果の効率的な共有やグループの方針決定に大いに役立つ。

是非とも入社前から使い方や考え方をマスターしておきたい分析手法だ。