電通
株式会社電通は、日本最大の広告代理店である。その企業規模は世界でも第5位に位置するほどであり、広告界のガリバーの異名をもち、新卒市場では博報堂と並んで人気を博する企業である。 広告代理店とは、テレビやラジオCM、インターネット広告などメディアの広告枠を顧客に販売しつつ、そこから手数料をとるというビジネスモデルが基本である。しかし近年のインターネット市場の拡大や、複数のメディアにまたがってプロモーションや広告をかけるメディアミックスが一般的になり、広告代理店の役割も徐々に変化してきている。 電通は海外の広告会社を買収しながら規模を拡大しており、またインターネット広告事業や広告コンサル事業など多角化している事業に対しては子会社を増やす形で対応している。 現在電通では事業内容をAX(Advertising Transformation), BX(Business Transformation), CX(Customer Experience Transformation), DX(Digital Transformation)と分類しており、従来の広告代理店業務からの脱却を図ろうとしている。